東京で人気の蕎麦屋のカレー丼♪激ウマ30選

これは旨い!と唸る!東京で人気の蕎麦屋のカレー丼30選(2021年1月18日現在、30選を掲載中)。全て実食して独自基準で選び抜いた!東京に来たら食べる価値のある蕎麦屋のカレー丼です。同じカレー丼が無い!蕎麦屋によって味も香りも具材も大きく異る。出汁や割下が入るカレーは、独特の甘みやカレーの奥深さが広がり、鶏肉、豚肉、そして玉ねぎや長ネギと具材も大きく変わります。気になったら是非!

甲州屋|東京都豊島区(最寄り駅 東京メトロ 副都心線「雑司ケ谷」駅)

今日は雑司ヶ谷に来ているがそろそろ昼時で空腹になって来た。確か近くに蕎麦屋があったよな。と薄い記憶で駅の東側にある[東通り]へ向かう。

ミニストップが見えたらそこから60mくらい進むと左手に「甲州屋」の看板が見えた。そうそうここだ!少し奥まっているので気をつけないと通り過ぎてしまいそうだが。

カレーライスとカレー丼

入店し、通された席に座りメニューを確認すると「カレー丼」と「カレーライス」がある。値段はカレー丼が800円、カレーライスが700円。これは悩みどころ。悩んでいると隣の席の女性がカレーライスを注文していた。やはり蕎麦屋のカレーと言えばカレー丼なのでカレー丼にしよう!

店員を呼びカレー丼を注文。5分程すると先ほどカレーライスを注文した女性にカレーが運ばれてきた。見た感じ、カレー単品のみ。私のカレー丼はまだ出てこない。

文豪眠る霊園と怪談

カレー丼を待っている間に回想。
雑司ヶ谷と言えば、夏目漱石や、小泉八雲が眠る「雑司ヶ谷霊園」。小さい頃保育園で「耳なし芳一」や「ろくろ首」の紙芝居を先生が読んでくれたが、子供ながらに凄く怖かった。今でこそカレーの次に怪談が好きだが大人が話す怪談は独特の迫力があった。ちなみに夏目漱石は東京帝国大学で小泉八雲が退任した時の後任だった。なんだか縁が深いな。としみじみ。

和の極み

10分程して注文したカレー丼が運ばれてきた。お待ちかねのカレー丼は定食のようにお新香と味噌汁がついている。100円以上の違いは見た目でも明らか。ちょっと得した気分になった。まずはルーから頂く。ルーはぼってとしたとろみがついていて、にんにくの食欲をそそる香り、かつお出汁の香りが広がる。辛さは控えめの中辛。随分蕎麦屋のカレーを食べて来たがこの味わいは初めて。美味しい!具には、豚バラ、玉ねぎが入っている。いろどりの為かグリーンピースも入っている。ライスはふんわり炊かれていてあつあつ。

よく冷えた麦茶で一度熱さをリセット。お新香は蕪、キュウリにみじん切りの生姜が入っていて塩加減が程よく、さっぱりしていて美味しい。塩加減が絶妙なので、自家製かな。味噌汁はわかめ、ねぎ、蕪の葉が入っている。蕪の葉なんて珍しいが、お新香を作るときの余りを味噌汁入れている感じがする。こういうもったいない精神は日本らしくていいな。味わいながらぺろりと完食。

カレーライスとカレー丼の違い

食後店員にカレー丼と、カレーライスの違いを聞いてみた。カレーライスは塩で味を整えていて、カレー丼は出汁を煮詰めてコクを出しているのだとか。色もカレー丼の方が褐色が強いそうだ。ここまで丁寧に作り分けされていると食べる前に聞いておけばよかったなと思ったが、カレー丼を選んでよかった。職人のこだわりも聞けてすっかり店のファンになってしまった。
また是非来たい。
ご馳走様でした。

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そばよし |東京都中央区(最寄り駅 東京メトロ銀座線「三越前」駅)

今日は日本橋にある東京一有名な蕎麦屋「そばよし」を目指す。
NHKの「ブラタモリ」でタモリ氏が絶賛した蕎麦屋で、江戸時代から続く老舗の鰹節問屋「中弥商店」が運営している。
鰹問屋がやっている蕎麦屋なんてそばよし以外にないが、色んな蕎麦屋のカレーを食べて来たので他の店とどう違うのか確認したい!とても楽しみだ!

航海士・ウィリアム・アダムス

場所は三越前駅 A1出口を出て「大黒屋」と「八木長本店」の間を左折。「按針通り(あんじん)」を200mほど直進し、昭和通りにでたら右折すると「そばよし」がある。
「按針通り(あんじん)」は、徳川家康に外交顧問として使えたイングランド人航海士の三浦按針(ウィリアム・アダムス)に由来し、この近くに屋敷があったことから、名前が付いる。

店の外観は老舗の貫禄といった感じはなく、昭和の大衆蕎麦屋の雰囲気。こういう外観は入りやすいので好きだな。看板には「鰹節問屋直営」「化学調味料を一切使用しないつゆが自慢」と書かれている。

鰹節のルーツ

現在の鰹節が出来たのは実は結構最近で江戸時代。その前にも鰹節に近いものはあり、古墳時代に遡ると、干した鰹を出汁として使ったり、燻製ではないが、煮て干した物を使っていたようだ。現在の鰹節は角屋甚太郎が燻乾を始め、そこから鰹節が作られるようになった。鰹節は日本発祥のような印象があるが、日本と同じ島国のモルディブでも鰹節を作っていた。モルディブは燻乾のみで荒節が主流だが、日本はカビ付けをした枯節を作っていたので技術としては進んでいる。枯節はカビが自然に発生し偶然できた事が始まりだ。このカビが乾燥を進ませ、うまみ成分を増やす働きがあることに気付き枯節も積極的に作られるようになった。ちなみに今でこそ世界中で鰹節が作られているが、本枯節を作れるのは日本だけで、とても高い技術なので他国が真似出来ないとか。当たり前に口にしているが、とてもありがたいのだ。

本物の蕎麦屋のカレー

店内に入ると右手に食券機があった。本心としてはタモリ氏絶賛の蕎麦が食べたいが、グッとこらえて「カレーライス(450円)」を押す。このブログをやっていて、いいことは好きなカレーが食べられることだが、他のメニューを食べたい時も多々あるのでこういう瞬間が一番辛い(涙)買った食券をカウンターの店員に渡し、列の最後尾に並んで順番を待つ。

5分程待つとカレーライスが出て来た。お盆を手にし、空いてる席に座る。

おぼんにはステンレス製のカレー皿とステンレス製のスプーン。あれ!なんだか給食みたい!カレーとルーは分かれていてハーフ&ハーフ。見た感じ黄色が強く美味しそうだ。具は入っているようだが、見た目からだと何が入っているか確認出来ない。

まずはルーをすくい眺めてみる。粗みじんの玉ねぎと細切りの玉ねぎがたくさん入っている。大きさがバラバラなので手で切っているようだ。細切りの豚肉も入っている。鼻で嗅いだ香りは鰹だしの香りがする。一口食べてみるとさすが鰹節問屋らしく風味豊かな鰹節の香りが広がる。確かにしっかりと出汁がきいているがカレーらしいスパイスも感じられるので味に締まりがあって美味しい。これぞ本物の「蕎麦屋のカレー」。

カレーライス大歓迎

テーブルには福神漬けも取り放題で置かれているので店としてもカレーの注文は大歓迎と見た。店の雰囲気によっては蕎麦屋でカレーを頼むのは頼み辛い時もあるがこういうがあると少し安心する。噂にたがわず美味しいのであっという間に完食してしまった。
ご馳走様でした。次回は蕎麦を食べるぞ!

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きぬそば|東京都千代田区(最寄り駅 銀座線「末広町」駅)

灼熱…。どこまで行っても灼熱。ほぼ日本全国が、太平洋高気圧の中にすっぽり入った2020年夏。そして、静岡県浜松市が、最高気温41.1℃の最高気温に並ぶ日(東京は、35℃)無性にカレーが食べたくて…実は…カレーが有名!?な立ち食いそば屋へ行ってきた。

立ち食いそば屋が乱立している地域。秋葉原。その中心部に近いところに銀座線「末広町」駅がある。その「末広町」駅を降りて徒歩3分くらいの場所に、お目当ての立ち食いそば屋(カレーが人気)がある。その店名は「きぬそば」。「末広町」駅の4番出口を出て、上野方面に歩くと銀座山形屋がある交差点を左折。すぐに、黄色ビニールの暖簾?屋根の「きぬそば」が目に飛び込んで来る。看板には「そば・うどん・カツカレー」の文字。なーるほど。噂通りにカレーが有名なのだ。

店内に入る前に、やはりこの時期(新型コロナウイルス感染拡大)ならではの「消毒液」が置いてある。店内に入る人、みんなが、ここで手を消毒しているようだ。手を消毒して中に入る。店内は、10人も入ると満席…。しかも目の前で調理をするので、エアコンを付けていても「暑い」。

その差、150円。やはり、カツカレーか?

悩む。悩む。看板には「そば・うどん・カツカレー」。店内に入ると「カレーそば」…カレーライスが430円(税込)。カツカレーが580円(税込)。そして、カレーそばが420円(税込)。150円プラスで「カツカレー」。10円安くて「カレーそば」。なのである。悩みに悩み、、、

「え~~とカレーライス」

初めての来店ということで、スタンダードな「カレーライス430円(税込)」にしてみた。カレーライスを頼んで、2分くらいでサッと出てくる。見た所、普通の、、、、ん???紅生姜??らっきょうとかそういうものではなく紅生姜が乗っているのである。カレーライスの皿は、熱々。カレーは、じっくり煮込んだ玉ねぎ、そして牛肉。色は、ダークブラウンというか?若干、黒い感じで、こちらもじっくりと煮込んだ感じなのだ。

サラサラのカレーは、辛いのである

玉ねぎは、形が分からなくなるくらいまで煮込んであるように思え、牛肉もカレーのスパイスが染み込んでいるのだ。カレー自体は、サラサラと、ご飯に絡みつくというか?ご飯に染み渡るという感じなのかもしれない。少し、カレーとご飯を混ぜてみるとあっという間に、カレーの水分を染み込み、カレーの旨味をすべて、ご飯で味わうことが出来るのである。そんなカレーライスをスプーンですくい、紅生姜を乗せて食べてみる。これが、絶品。紅生姜の酸味とカレーの辛さとお米の甘さが、何杯でも食べれてしまうくらいなのだ。しかも、冒頭で書いた通り、サラサラのカレーなのだが…辛い。この辛さは、やはり絶妙なのだ。立ち食いそば屋で、カレーが有名?そんな事、あるの?と最初は、半信半疑だったが、このカレーライスを食べてみて納得。全てにおいて、絶妙な組み合わせなのである。

「暑いから熱中症に、気をつけてね」の声

店内は、10人も入ると満席。そして、調理場が目の前なので、異常に暑い。そんな店内なので、常連らしき人が、店を出るときには、必ずと言ってよいほど、店主に声をかける。ごちそうさま~暑いから…熱中症に気をつけてとか?熱中症に注意してねとか?そんな感じなのである。営業職をしていると、外で一人でランチをすることが多く、食べてスマホをチェックしたらそそくさと店を後にする…そんな中、この「きぬそば」は、温かみを室内の気温や食べ物の温度以外でも感じられるお店なのだ。常連さんも多いのは、味もそうだがこういう雰囲気も良いのではないかと思える。

次は、カレーそば?いや、やはりカツカレー

カレーライス。430円(税込)。単に辛いだけというカレーではなく、じっくりと煮込んだ野菜の旨みと牛肉の旨み、そしてスパイスが組み合って出来上がっている。カレー自体が、サラサラなので、そばや何かトッピングとして入れたほうがカレーが絡み合って抜群の美味しさになるはず。ん~~。そうなると、やはり、看板にある「カツカレー」これは、次回は、チャンレンジしてみたいカレーなのだ。カツの旨み…考えただけで、次回、訪れるのが楽しみなお店…あっ!こちらの「きぬそば」は、現金のみ。券売機も無いので、出来れば小銭の用意をしてから行ったほうが良いかもしれない。注文の品を出した時に、お金を支払うという立ち食いそば屋のトラディッショナルな方法で支払うのである。ごちそうさまでした。

2020年9月30日再訪

癖になるというのか?私用があり、秋葉原へ。以前、真夏に行った「きぬそば」が気になり、再訪。気になったのは、書きかけだった「カツカレー」を食べなくては…と思ったからなのだ。「カツカレー」は、「きぬそば」の看板に書いてあるメイン商品。これは、食べなくては…と2020年9月30日に再訪。以前、伺ったのが、真夏。「きぬそば」店内に、入るだけで汗が出そうな感じだった。しかし、今の季節は、すっかり秋。朝晩は、すっかり冷え込み、過ごしやすい季節なのだ。そんな季節の「きぬそば」もすっかり秋の感じで、店内も幾分、涼しい。そんな店内で、看板にも書いてある「カツカレー」を頼んでみた。

まさかの…売り切れ

お昼を少しまわった13時過ぎに来店。お目当ての「カツカレー」をオーダー。し、しかしなのである。「ごめんなぁ~カツが今日、無くなっちゃった」とのこと。「な、なんと!」カツカレーのカツが無くなるとは…。物凄く残念。となると…次に、気になっていたのは、カレーそば。さすがにカレーはあるだろうと「カレーそば」をオーダー。

カレーそばもスパイシーなのだ

待つこと数分。いつものスピードで、「カレーそば」が出てきた。、上から見るとカレー丼のような感じなのだ。「カレーそば」は、蕎麦つゆの上に、カレーがかけられているものがほとんどなのだが、「きぬそば」の「カレーそば」は、少し異なる。大きなカレーのつけダレに、蕎麦が入っている感じなのだ。蕎麦に、カレーが絡みつき、これが抜群に美味い。蕎麦だけに、すすると、「きぬそば」のカレーは、以前にも書いたのだが、スパイオし―で、辛口の為、多少、むせる…辛い空気と一緒に、吸い込むのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが…。後を、引くカレー辛さなので、リピートのお客も多いみたいで、自分以外にも、「カレーライス」「カレーそば」と数人が頼んでいた。

スパイシーで辛口。なかなか、蕎麦屋のカレーにはないタイプのカレーなのだ。「カレーそば」なので、食べ始めてから、あっという間に、完食。蕎麦に、カレーが絡みつくので、蕎麦を食べた後にカレースープが残るようなことは、殆どない。「カレーそば」これは、かなり当たりの部類にはいるのではないだろうか?この「カレーそば」420円(税込)コスパも素晴らしいのだ。東京の神田~上野は、カレーグランプリが開催されるくらいカレー専門店数は、かなり多い。そんなカレーライス激戦区の秋葉原に「きぬそば」はある。この激戦区で、このレベルのカレーが、この価格。これは、一度は、訪れることを強くおすすめしたい蕎麦屋なのだ。

カツカレーを食べたければ12時前に

今回は、「ごめんなぁ~カツが今日、無くなっちゃった」ということでメイン看板にある「カツカレー」を食べることが出来なかった。物凄く残念だった。でも、再訪する理由も出来たし、次回は、必ず、食べてレポートしたいと強く思うのであった。なんとなくなのだが、朝7時30分~開店しているので、ランチ前の11時くらいが狙い目なのかもしれない。メイン看板に書いてある「カツカレー」、食べるなら「12時前」のような気がする。もう一度、チャレンジ!お楽しみに。「カレーそば」、ごちそうさまでした。

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満ゑ多(まえだ)|東京都豊島区(最寄り駅 都電荒川線「向原」駅)

東京には、未だに残る昭和の風景。都電である。俗に言う路面電車。東京には、過去多数の路面電車、線路、駅があった。しかし、令和の今、残っているのは、都電荒川線(東京さくらトラム)だけなのである。東京都荒川区、北区、豊島区、新宿区と走る。

「三ノ輪橋」から「早稲田」までつなぐ全長約12km。因みにサンシャイン前の東池袋四丁目駅から町屋駅前まで約1時間くらいかかる。のんびりとした素敵な路面電車。そんな都電荒川線「向原」駅に、満ゑ多(まえだ)はある。もしかすると…「向原」駅からは、ちょっとわかりにくいかもしれないので注意が必要かもしれない。

こだわりの蕎麦屋

ある意味…最大の難関なのが、こだわりの蕎麦屋、高級蕎麦屋で、蕎麦には一切触れず、カレー丼を頼む空気。一瞬、凍りつきそうな感じなのだ。今回も、まさにそんな感じのこだわりの蕎麦屋でのカレー丼。

13時を少し回った時間に来店。店内にいる客は、一組だけ。しかも、オーダーをしようかな?という時にお会計に入って、カレー丼を頼む頃には、私だけの店内なのだ。この時期なので、店内に入るとまず、「手、指の消毒をお願いします」とアルコール消毒除菌を手にかけてくれる。最近は、こういう感じのお店が増えてきた。これが俗に言うWITHコロナというか?コロナウィルスとの向き合い方なのかもしれない。メニューには、そば粉…北海道産・白神山地産。うどんの小麦粉…群馬県産。そばつゆの醤油…ヒゲタ本膳。冷やしそばつゆのかつお節…枕崎産本枯本節備長炭直火焼。温かいそばつゆ…土佐宗田節、屋久島近海ごまさば本枯本節。色々なこだわり、そして美味しさの秘密が書いてある。こういうこだわりの蕎麦屋のカレー丼は、物凄く楽しみなのだが、如何せん…頼みにくいのである。

時間がかかる理由

木の香りがうっすらと漂う店内。そして、清潔感のある席。その奥に、調理場がある。「カレー丼」とオーダーをすると、奥の調理場で、調理が始まる。事前に作られたものを温めて出てくるカレー丼もあるのだが、満ゑ多(まえだ)のカレー丼は、ひとつひとつ作られているような感じが、席から見える調理場の様子でわかる。オーダーして、約10分強以上。出てきたのが、このカレー丼なのだ。

これぞ蕎麦屋のカレー

内容は、とろみのあるカレーに、大きめの玉ねぎとこれまた大きめの豚肉のカレー丼。胡瓜と大根の漬物。豆腐。そして、油揚げとワカメの味噌汁。これが満ゑ多(まえだ)のカレー丼なのである。これで850円(税込)。カレーは、たっぷりと蕎麦つゆの出汁が加わって、若干の甘みと酸味がある。粘りというかトロみが強く、これが大きめの玉ねぎ、豚肉に絡みつくのが、たまらない。辛さは、日本人がこよなく愛する中辛程度の辛さで、どんどん口に入っていく。

カレーの若干の水分が、米に吸い付く感じで、米も程よくねっとりとした感じになるのだ。漬物の胡瓜と大根は、塩加減が絶妙。カツ丼なんかに合うだろうなぁ~と思える。最後に、味噌汁と豆腐を食べ、あっという間に完食。蕎麦屋のカレー丼で、金属のスプーンと木のスプーンが出てくるところがあるが、断然、木のスプーンの方が、ねっとりとした蕎麦つゆを含んだカレーには合う。金属が邪魔をしないというのが正解なのかもしれない。

冷たい蕎麦茶

カレー丼をオーダーして、調理場で作られ、出てくるまでの時間より、完食までの時間のほうが短い。それだけ、満ゑ多(まえだ)のカレー丼は、美味い。そば粉のこだわり、小麦粉のこだわりと色々書いてあったが、次回、訪れても「カレー丼」を間違いなくオーダーしてしまいそうなのだ。熱々のカレー丼を食べ、最後に、麦茶?と思える色の冷たいお茶を飲む。これが、実は、キンキンに冷えた蕎麦茶なのである。カレー丼の余韻が勿体ないのだが、最後に清々しい冷たい蕎麦茶が、キレイに洗い流してくれる感じがとても良い昼下がりだった。ごちそうさまでした。

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梟小路 |東京都豊島区(最寄り駅 有楽町線「東池袋」駅)

池袋駅にある「いけふくろう」は親しみやすいキャラクターだが、そのルーツを知る人は意外と多くない。フクロウは豊島区の鳥だが、豊島区の地形が「羽を広げたフクロウ」に似ていることからフクロウが区の鳥になったとか。そんなうんちくをついさっきネットで調べて知った私は、頭の中が「ふくろう」でいっぱいになってしまった。フクロウの画像を見ていたらきゅーっと空腹になった。そうだ!フクロウの名が付く「カレーライス」が食べられる蕎麦屋はないだろうか?そう思い「食べログ」で探すと…あった!!「梟小路(フクロウコウジ)」。しかも池袋にある!!こんなことってある?よし!少し早いが、ランチに出かけよう。

場所は池袋駅東口からサンシャイン方面に進み、きぬやホテルの並びにある。

リーズナブルなメニュー

いかにも蕎麦屋らしい佇まい!でも大通りにあるせいか入りやすい。あれ?食券機が外にあるぞ。駅そばでも店内にあるが、これは初めて見る光景だ。食券機のメニューを見ると「カレーライス」はなく、代わりに「カレー丼(500円)」があったので「カレー丼」を購入。

貫禄がある外観からは想像出来ないほどリーズナブルなメニューが並んでいる。

夏のミネラル補給はやっぱり

入店し、店員に食券を手渡すと番号が書かれたプレートを渡された。出来上がると番号を呼ばれて取りに行くスタイルだ。ここはお冷もセルフのようなのでコップ取り、サーバーでくむと、うん?茶色い!香りが「麦茶」だ。大抵のところはお冷が多いが、麦茶はナトリウム、カリウム等のミネラルが補給出来るので外まわりが多い私のような営業マンにはありがたい。

カレー丼を待っている間に店内を見ると、中央には守り神のようにフクロウが鎮座。コンセプトがブレない!ピンクのステンドグラスでつくられていて可愛い。

これぞ和の融合

2分ほど待つと「カレー丼」が出来上がり、取りに行く。カレーを見ると、白ゴマがトッピングされている。カレーに白ゴマなんて何とも和風らしい。味噌汁と小鉢も2種類ついている。これで500円はありがたい。席に座り、まずは小鉢から頂く。ゴーヤの酢の物はさっぱりしていて美味しい。もう一つの小鉢はナポリタン。これもニンニクがきいていて美味しい。小鉢からもいい仕事をしている感じが伝わってくる。ルーは蕎麦屋のカレーでは珍しく、透け感がない。褐色ではない落ち着いた茶色はどこか安心感があり、味も期待出来そうだ。

まずは一口。かつお出汁の香りが口いっぱいに広がる。カレーらしいスパイシーな辛さはなく、どこか懐かしい味がする。具は一口サイズの鶏ももが入っていてほろほろと崩れる。スライスした玉ねぎは柔らかく、とろけるような食感でルーと一体感がある。ライスは小粒でふわりとしている。量としては多め。味噌汁はわかめとネギが入っていて合わせみその風味がいい。こちらもかつお出汁がきいていてカレーとの相性がいい。さらさらとかき込みあっという間に完食した。

食べ終わった食器は返却口へもっていく。ここは最後までセルフだ。「梟小路」の「カレー丼」は徹底した和へのこだわりと計算された味のバランスが素晴らしかった。ご馳走様でした。

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能登治 (のとじ)|東京都港区(最寄り駅 JR線「新橋」駅)

今日はアポがあり新橋に来ている。朝食を抜いたため11時だが空腹になってしまった。ちょっと早いが食べてしまおうか。たしか近くに口コミでも評判がいい蕎麦屋があったな。「カレーライス」はあるだろうか。考えていると足が勝手に蕎麦屋の方向へ向かってしまう。JR新橋駅の南口改札を出て烏森口へ向かう。烏森口を出て新橋三丁目交差点まで直進。横断歩道を渡り左折し、俺のイタリアンを通り過ぎると安政から続く「能登治」がある。安政と言えば、安政の大獄、桜田門外の変、生麦事件など政府との争いが盛んな激動の時代だった。そんな激動の時代を超え、令和まで続く老舗の味とはどんなものだろうか。期待が膨らむ。

看板からして激動を乗り越えた貫禄を感じさせる。なかなか一見では入りづらいがこれは美味しい証拠だな。

清潔な店内でゆっくり

開店直後の午前11時。当たり前だが私以外の客はいない。貸し切りもいいじゃない。

古いながらも清潔感を感じる店内。老舗と謳い、汚い蕎麦屋は好きじゃないが、古くても清潔感があるところは好きだ。通された席に座り、メニューを確認する。ここは「カレーライス」はなく、代わりに「カレー丼」があるようだ。今日もカレー目当てに来たのだから「カレー丼(1,030円)」を注文する。5分ほど待つとカレー丼が出て来た。

プルプルカレー丼

おぼんにはカレー丼、お吸い物、小皿に入った漬物が乗せられている。カレー丼は見るからに具だくさん。よくある半透明のルーではなく、普通のカレーのような茶色をしている。いざ実食。

片栗粉を多めに入れているようでしっかりとしたプルプル感があり、出汁カレーではなく辛さ控えめのカレーのような味わい。シャキシャキとした玉ねぎの食感と、大きくカットされた豚肉は食べ応えがある。豚肉自体も旨味があり美味しい。

バランス型カレー丼

お吸い物は麩とネギが入っていて、鰹だしがきいている。なるほど!ここのカレー丼はお吸い物で全体のバランスを取っているのか。カレーに出汁をきかせていない分お吸い物で出汁をきかせてある。このバランスは結構好きかも知れない。大根の漬物は少し塩気があるが美味しい。これは自家製の様だ。たまにスーパーで売っているような漬物を出すとこなんかもあるが、人工甘味料の味がしたりで好きじゃない。漬物を食べると店の個性が分かるので漬物は自家製に限る!空腹だったこともあり、カレー丼を一気にかき込み完食。今日のカレー丼は老舗のこだわりを感じる一杯だった。とても美味しかった!
ご馳走様でした。

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浅野屋 本店 |東京都千代田区(最寄り駅 JR線「神田」駅)

今日は、徳川家の鬼門除けとして祀られていた神田の出世不動がある「出世不動通り」の「浅野屋 本店」を目指す。「浅野屋 本店」は蕎麦が有名だが、今日もお目当ては「カレーライス」。しかし蕎麦も好きだ。一般的に親しまれているのが二八蕎麦だが、二八蕎麦と十割蕎麦の違いは、小麦粉を2割使う事で独特のつるつる感が生まれる二八蕎麦に対して、水とそば粉のみを使うのが十割そば。歯ごたえと蕎麦の香りが特徴的だ。ちなみに私は噛み応えがある十割そばが好きだ。特に十割そばの天ざるには目がない。

嬉しい駅チカ

「浅野屋 本店」の場所は、JR神田駅を下車し、南口(日本橋方面)から、高架下を通り、オーダースーツの店「ダンカン」の左手にある「出世不動通り」に出る。

そこから150mほど直進すると、左手に「浅野屋 本店」が見えてくる。

年季の入った外観がまた何とも言えない味を出している。

コロナ対策

時間は平日14時。入店し、店内を見ると空いている。ピークを外したのは正解だった。店員が「お好きな席へどうぞ」と言ってくれたので4人掛けのテーブル席へ座った。

テーブルにメニューがあったので、見るとあなご丼が。カレーライスはないが、「カレー丼(980円)」もある。あなご丼が食べたい。今日はカレーを食べに来たんだと思い出し、食べたい気持ちをグッとこらえ、「カレー丼」を注文した。

ふとテーブルを見ると、アルコール消毒が置かれていることに気付いた。3回プッシュし手になじませる。アルコール消毒もしたし、これでカレー丼を食べる準備もばっちりだ!

ボリュームたっぷりカレー丼

7分程でカレー丼が出て来た。おぼんには大きな丼にルーが並々と掛けられたカレー丼、細切りの蒲鉾とわかめが入ったお吸い物、キュウリの糠漬けと柴漬け、大根の小皿が乗せられている。

ルーをすくうとドロっとしていて重たい。口に運ぶとかつお出汁の風味が広がる。辛さはマイルドだが少し後から辛さが出てくる。しかし辛口ほどではない。具はシャキシャキ感を残した玉ねぎと厚みのある豚肉。豚肉はごろっとしていて食べ応えがある。ライスはルーの下に敷かれているが程よい硬さがあり量がたっぷり入っている。

自家製の味

キュウリの糠漬けは自家製のようで、よく味が染みていて美味しい。柴漬けは歯ごたえと甘みがある。漬物の甘い味わいは結構好きだな。大根もさっぱりしていて美味しい。一通り食べたところでお吸い物を一口。薄味だが、カレー丼や漬物に合う。このホッとする感じが堪らない。カレー丼、漬物と交互に食べ進め、最後は一気にお吸い物を飲み干し完食。今日のカレー丼も美味しかった!!老舗の味を堪能出来て大満足!!
ご馳走様でした。

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そじ坊 八重洲北口店|東京都中央区(最寄り駅 JR線「東京」駅)

日本最大の専門店が入るターミナル駅「東京駅」だが、実はゆっくり歩いたことがない。普段は新幹線に乗るときに使うくらいなので、駅中で終わってしまうのだ。駅外に専門店が多くあることはテレビでも紹介されていて気になっていたのだが、改札を出る機会がなかったので、今回思い切って出てみることにした。

本格信州蕎麦屋の「カレー丼」が美味しいとのことなので早速調査に行く。今回のターゲットは「そじ坊 八重洲北口店」。場所は八重洲口を出て外堀地下2番通りにある。

ご存じの通り東京駅は迷路のようになっているので、場所がわからないときは早めにインフォメーションに聞くことをお勧めする。迷ってから聞くと余計に迷うので。

リーズナブルな価格

店舗に到着すると入り口には食品サンプル。早速値段をチェック。セットで1000円以下と安心の価格設定。こういうしっかりした店の蕎麦は1200円~1500円の価格帯が多いので覚悟していたが、拍子抜けするほどリーズナブル!立地を考えるとかなり優秀!!

蕎麦屋は早いが基本

入店し案内されるがままに着席。店内は60席ほどあるようで結構広い。テーブルのメニューを確認すると牛カレー丼セットとかつ丼セットを発見!店員にどちらが人気か聞くと「牛カレー丼」とのことなので単品で「牛カレー丼(490円)」を注文。こちらの価格もリーズナブル!!待つこと3分ほどで出て来た。早い!!ランチ時で時間がなくてもぱぱっと出てくるのが蕎麦屋の良さ。蕎麦屋はこうじゃないと。

そこかしこに信州を感じさせる

カレー丼には野沢菜の漬物が付いてきた。「カレー丼」を頼んで信州の名産品が食べられるなんてちょっと嬉しい気持ちになる。テーブルにはワサビを持ち帰る用の袋も置いてありこれも独特。

純和風なカレー丼

優しいとろみがついたルーはかすかにスパイスの辛みを感じる。鰹出汁の旨味と香りを含んだルーがふんわりと炊かれたライスに合う。これぞ「蕎麦屋のカレー」といった和の味わいなのだ。カレー丼といえば豚小間と玉ねぎの具が多かったが、ここ「そじ坊」は玉ねぎの代わりにネギが入っている。鰹にはネギ!和の融合!合わないわけがない。

そして出汁がきいたルーに負けないような牛肉の存在感。しっかりとした旨味を感じる。美味しい!今まで本当に美味しいと思えるカレー丼に出会えた事はなかったが、「そじ坊」の「カレー丼」は文句なしに美味しい!!価格も素晴らしいしトータルで100点!

このクオリティーでチェーン店なので嬉しいことに都心だと食べられるチャンスも多い。しかも蕎麦飲みに使えるアテも充実しているのだ。次回は夜の蕎麦飲みで訪問したい。ご馳走様でした。

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長寿庵隼町|東京都千代田区(最寄り駅 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅)

今日は営業で半蔵門に来た。半蔵門と言えば服部半蔵。半蔵門の名前の由来は守っていた服部半蔵から名前をとったと言われている。そんな服部半蔵は忍者だったとも松尾芭蕉だったとも言われている。謎が多い松尾芭蕉(服部半蔵)だが、一番興味があるのが松尾芭蕉の「かごめかごめ」は徳川埋蔵金の場所を歌っているという話。しかも日光東照宮に埋まっている様だ。宝探しとか、埋蔵金にはロマンを感じる!たまに特集がTVで放送されていると目が離せなくなってしまう程だ。いつの日か徳川埋蔵金が掘り出されるところを見たいというのが私の夢でもある。ロマンあふれる話もいいが、お腹も空いたので仕事前に「カレーライス」でも食べるか。半蔵門駅の1番出口を出て、永田町方面に徒歩3分程歩くと通り沿いに「長寿庵」がある。年季を感じる佇まい。外観からして美味しそうな蕎麦を出しますと言っている感じがするぞ!これは期待出来そうだ。

職人のカレー丼

早速入店。家族経営のようで3世代で店を切り盛りしている。店内も外観と同様に年季を感じる椅子やテーブルが置かれている。この感じ蕎麦屋らしくていいじゃない!通された席に座り、メニュー確認すると「カレー丼(900円)」が目についた。ここは迷わず「カレー丼」!店員を呼び、注文する。3分ほどでカレー丼が出て来た。

旨味爆発!具だくさんカレー丼

お盆の上には丼、お椀、漬物の小皿が乗せられている。おおっ!ルーの上に生卵が鎮座している!見た目は100点!美しい。まずはルーを一口頂く。辛い。「蕎麦屋のカレー」では珍しくはっきりとした辛さがある。豚肉と玉ねぎがこれでもかと入っている。

折角なので気になる卵を崩し、ルーと一緒にぱくり。卵のコクがルーに混ざり一気に違う食べ物に変化した。出汁の風味も感じ、マイルドで美味しい!やっぱり卵は合う!

これぞ江戸っ子の味。黒いお椀

ここでお椀を開けると真っ黒!どうやらお吸い物の様だ。一口飲むと醤油の香りとかつお節の味がする。お吸い物に醤油とは江戸っ子のお椀って感じがする。これはこれで有りだ。色々なカレーを食べ歩いていると、たまにこういった意表をつくものがでてくるので面白い。再びルーを口へ運ぶ。豚肉の旨味が口いっぱいに広がった。この豚肉だけでもライスが進んでしまうほどに存在感がある。

口の中がこってりとしてきたので、白菜の浅漬けを食べる。薄味でさっぱりしていてこれもいい。全体的にメリハリがあるので飽きずに完食。実に美味しいカレー丼だった!さてエネルギーも補給したし、午後の仕事も頑張るぞ。
ご馳走様でした。

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そば処 満留賀 |東京都目黒区(最寄り駅JR山手線「目黒」駅)

今日は目黒に来ている。目黒といえば桜が有名だが、桜がなぜ目黒川沿いに植えられたかというと、昭和中期、目黒川の氾濫が多かった為、何度も護岸工事し、その工事を記念して地元の人が有志で桜を植えていたそうだ。桜を植えることで、人が集まり、地面を自然に踏み固める効果もあったとか。昔の人の知恵は素晴らしい!

午前中の仕事が終ったのでそろそろランチにいこうか。今日の気分はもちろん「蕎麦屋のカレー」。こないだ目黒通り沿いに蕎麦屋があったのを思い出した。中央改札から、権之助坂方面に2分程まっすぐ歩くと右手に赤いレンガの外観の「そば処 満留賀」が見えた。
そうここだ。レンガ造りの蕎麦屋とは渋くていいじゃない。

しゃぶしゃぶ屋?

早速入店!狭い入り口からは想像できなかったが、店内は広々としていて、入り口の右側には半個室もある。照明が少し暗めで蕎麦屋というよりはしゃぶしゃぶ屋みたいな雰囲気だ。通された席に座り、テーブルのメニューを確認する。「カレー丼(940円)」を発見!カレー丼があってよかった。店員を呼び、注文。開店直後の11時30分に入ったせいか店内は空いていて貸し切り状態。

豪華絢爛カレー丼

10分弱でカレー丼が出て来た。木製のおぼんの上には漆器の丼に入ったカレー丼、味噌汁、大根とレタスのサラダ、切り干し大根、白菜、人参、大根の浅漬けがついている。思わず「おおっ」と声が漏れてしまうほどに豪華だ!カレー丼だけしか出てこなくても1000円を越える所もあるのに。1000円以下でこんなに豪華なセットが出てくるなんて!見ているだけで楽しい気持ちになってくる。
そんな豪華なセットなのだが、一点気になったことがある…レンゲやスプーンではなく、箸のみがでてきた。これで汁物に近い丼を食べるのか。ここは郷に入れば郷に従えで強行突破!

黄金の具だくさんカレー丼

まずはルーから頂く。黄金色のルーはさらさらととろとろの中間。辛さは程よく、鰹だしの風味とスパイスのバランスが絶妙で食べれば食べるほどに美味しさを感じる。

具は豚バラと柔らかく煮込まれた玉ねぎがたっぷり。豚肉と玉ねぎの旨みと甘みがルーに溶け込み、ルーがしみ込んだライスが格別な美味しさになっている。これは堪らない!

切り干し大根を頂く。甘みと塩味のバランスがよく、これもライスに合う!浅漬けは切り干し大根の後に食べたこともあって随分さっぱりした味に感じる。

味噌汁は出汁がきいていて美味しい。カレー丼と味噌汁の相性もばっちりだ!
ライスがルーを吸い込み切るとパラパラとして食べづらくなったので一気にかき込み完食した。美味しかった。
ボリュームも味も100点!

ご馳走様でした。

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大村庵 |東京都新宿区(最寄り駅JR山手線「新大久保」駅)

今日は新大久保の取引先へ訪問。一通り仕事が終わり、時間は昼時。そういえば新大久保でランチを食べる事ってそんなにないんだよな。今日は新店開拓がてら新大久保で食べるか。食べログアプリを開き、近くの蕎麦屋を検索すると「大村庵」が出て来た。大久保駅北口から徒歩1分。新大久保駅から徒歩5分。よし!ここに決まり。「新大久保駅」から「大久保駅」方面へ歩くこと5分。線路を潜り、「ファミリーマート」の隣の道に入ると「そば処 大村庵」の看板が見えた。ここだ!裏道に構える店だが、食品サンプルが置かれているので入りやすい雰囲気。店頭には縁起物のたぬきの置物が鎮座している。入店し、空いていた4人掛けのテーブルに座った。常連が多いようで注文時に「こないだ頼んだやつお願いね。」なんてやり取りが聞こえて来た。最初は半分ほど席がうまっている状態だったが、次から次にひっきりなしに入ってきてあっという間に満席になってしまった。タイミングよく入れたが、少し遅かったらちょっとわからなかったな。

あなたならどうする?3種のカレー

テーブルのメニューを見ると「カレーライス(690円)」「カツカレー(1150円)」「カレー丼(800円)」のカレー3種を発見!写真がついていないのでイメージが湧かない…これは悩むな。独断では決められそうにもないので店員に何がおすすめか聞いてみよう。
私「カレーが食べたいんですけど、3種類の中でどれがおすすめですか?」
店員「カレーライスは自家製で美味しいですよ。昔ながらの黄色いカレーなんだけど」
私「じゃカレーライスをください」。自家製といわれると食べたくなってしまう。ちなみに「カレーライス」だけでなく「カツカレー」「カレー丼」も自家製とのこと。初めて入る店は店員に聞くのが一番。美味しいメニューを教えてくれるからだ。

謎の酸味とコク

5分程待つと「カレーライス」が出て来た。おぼんの上には中濃ソースとカレーライスが乗せられている。ソース?カツカレーじゃないのに?少々不思議な気持ちになった。
イメージ通りの黄色いカレー!たっぷりのライスの上にはこれまたたっぷりのルーがかかっている。見るからに美味しそう!久しぶりに安心感のある黄色いルーを見たな。不思議なもので黄色い食べ物を見ると食欲がそそられるのだ。具には薄くスライスされた豚バラ、人参、玉ねぎがたっぷりと入っている。ルーはもたっとした感じで片栗粉でなく、小麦粉特有のとろみがついている。まずはルーを頂く。辛さはなく、甘口と中辛の間くらいだが、さっぱりとしていて奥にかすかな酸味を感じる。この酸味が何かは不明だが、酸味があることであっさりした味わいになっている。鰹だしの風味もあり、今まで食べたことがない味わいだ。折角なので、一緒に出て来た中濃ソースをかけてみるか。

予想外の味

ソースをルーにかけてみると意外や意外!!辛くはないのだが、スパイス感がアップ!ルーの酸味と混ざり絶妙な味わいを生み出している。テーブルにあった七味を入れるとなんと辛口カレーに変身!!まさかのスパイスカレーの完成!このためのソースだったのか。ソースや七味を入れなくても十分美味しいのだが、この味変はクセになりそうだ!
自分で味を完成させるのは新しい発想!
ぺろりと完食!「大村庵のカレーライス」は美味しい。次回は「カツカレー」か「カレー丼」を食べたいな。
ご馳走様でした。

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そば処 浅野屋|東京都北区(最寄り駅JR山手線「田端」駅)

今日は田端に来ている。田端といえば、文豪「芥川龍之介」が晩年過ごした街だ。芥川龍之介が過ごした街を歩いていると思うと、見ている景色もなんだか違う気がする。
今日はそんな「芥川龍之介」が通った蕎麦屋「そば処 浅野屋」を目指す!文豪が通った蕎麦屋なんてちょっとカッコイイな。芥川龍之介の作品と言えば「羅生門」が有名だが、人間の心の奥底に潜む闇を見た感じがして、暗い気分になったものだ。重たい内容だがそれを23歳の若さで書いた芥川龍之介はやはり奇才。

鉄道浪漫

北口から「田端高台通り」を通り、ローソンから1分程ほど歩くと右手に「そば処 浅野屋 」の看板が見えた。店頭には鉄道のジオラマと食品サンプルが置かれている。ここの店主は鉄道好きの様だ。看板が出ていなかったら蕎麦屋なのか模型屋なのか分からないな。模型と言えば私も子供のころに「デゴイチ」の模型が欲しくて父にせがんで買ってもらったことがあった。鉄道は男の子のロマンだ!店内もロマンを感じる雰囲気なのだろうか。

蕎麦屋のカツカレー

のれんをくぐり入店。店内はテーブル席が9卓、小上がりが2卓とこじんまりとしている。一見すると鉄道推しの雰囲気はなく、昔ながらの蕎麦屋らしい落ち着いた雰囲気。店員が元気よく「いらっしゃいませ」と歓迎してくれた。空いていた入り口近くの席に座り、年季の入ったテーブルのメニューを手に取った。メニューには「カレーライス」、「カツカレー」、「カレー丼」がある。カレーライスと、カレー丼は800円。カツカレーは950円なのだが、150円プラスでカツカレーが食べられるなんてかなりいいのでは?
そういえば蕎麦屋のカツカレーを食べたことがなかったもんな。今日は「カツカレー」にしよう!店員を呼び「カツカレー」を注文した。

オール5

10分程で「カツカレー」が運ばれてきた。薄目の衣をまとったロースカツがドーンとカレーの上にのっている。カレーは普通の1.5倍から2倍ほどの量でたっぷり。付け合わせは、ネギ、わかめ、豆腐、なめこが入った具だくさんの味噌汁とキュウイフルーツ、オレンジ、赤酢のたまねぎが入ったサラダとカボチャのサラダと盛りだくさん。この量でこの価格は破格。

まずはとんかつから頂く。薄目の衣はサクッとしていてロースがジューシーで美味しい。ライスも絶妙な水加減で炊かれていてそのままで食べても美味しい。ライスの横には「らっきょ」と「福神漬け」が添えられていて紅白の色合いがまた縁起がいい。福神漬けも新しいものを使っているのでバリっとした食感が心地いい。ルーは辛口で出汁の味わいはないが、家のカレーに独自のスパイスをブレンドしたような味わい。いい意味でプロっぽくなくて美味しい。

具にはミックスベジタブルが使われていて人参、グリーンピース色合いが可愛らしい。付け合わせのカボチャサラダには缶詰のミカンが入っているようで酸味と甘みがアクセントになり面白い味わいになっている。味噌汁は、煮干しと昆布の出汁がきいていて優しい香りと旨味が広がる。熱々で冷ましながらすする味噌汁は最高。具も贅沢に入っているのでこれだけでも十分米が進む。食べきれないほどの量で少し残してしまったが、大満足!すごく控えめに言っても、ものすごく美味しかった。「そば処 浅野屋のカツカレー」はコスパ100点。味100点。さすが文豪に愛された蕎麦屋といったところ。

さりげなく鉄道

お会計の時に気づいたが、電車の時刻表(非売品)やデゴイチのプレートがさりげなく置かれていた。ここでデゴイチのプレートを見られると思わなかったので嬉しい気持ちになった。店を出る時も店員総出で元気のいい挨拶をしてくれてとても気持ちよかった。次回はカレー丼を食べに来るぞ。
ご馳走様でした。

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根津一朶そば|東京都文京区(最寄り駅東京千代田線「根津」駅)

雨が、しとしと降る外出には、ちょっと向かない日。東京の中心を走る東京メトロ千代田線の根津駅。谷根千と言われ、ここ10年で注目を浴びているエリアなのだ。因みに谷根千とは、台東区の谷中、文京区の根津、千駄木の事をいう。根津は、ゴールデンウィーク頃に「つつじ」が見事ということで、沢山の人が訪れる「根津神社」がある。その根津神社の入り口に近い場所に「根津一朶そば」はある。

根津駅1番出口

明治神宮前駅から東京メトロ千代田線に乗る。綾瀬方面行きの進行方向、前方に乗ると、根津駅で降りる時、わかりやすい。根津駅の構内にある案内図を見ると、近い出口は「根津交差点方面改札」出口1とのことで向かってみる。改札を出て、階段を登ると目の前には、不忍通り。出口を背にして、左へ不忍通りを歩く。少し歩くと右側に交番。その交番を覗くと「根津神社は→直進」とある。「根津神社、どっちですか?」と聞かれることが多いようだ。そのまま不忍通りを歩くと「根津神社入口」という信号が出てくる。その信号を渡るとすぐ右側に「根津一朶そば」がある。本当に「根津神社」の入口にあるのだ。そんな「根津一朶そば」のカレー丼を食べてみた。

な、なんと…

12時を少し回った頃に来店。すでに3名がいる。店内は、この時期だけあって、新型コロナウィルス感染症対策をしている。カウンターに、アルコール消毒液が置いたあったり、店内に入る前に、手を消毒したりは、以前、訪れた蕎麦屋でもあったのだが、「根津一朶そば」は、カウンターをアクリルで間仕切りしているのだ。ここまで徹底した感染対策をしている蕎麦屋は、初めて。ある意味、かなり安全な蕎麦屋なのかもしれない。カウンターに座り、メニューを、、、、。な、な、な、ないのだ。あれ?本当に無いのかな?とメニューの裏側まで見るが…。何が無いかと言うと、カレーライスもカレー丼という品目が無い。蕎麦屋のカレーを食べ歩いている身としては、物凄く困る。しかし、しかしなのである。メニューに「カレーそば」なるものを発見。折角、来店したのだから「カレーそば(780円)」を注文してみた。

かき揚げが食べたい

「根津一朶そば」は、天ぷら。かき揚げが有名のようだ。来店する客のほとんどが「かき揚げ」を必ずといって良いほど注文する。カウンターの向こう側で、調理をしているので、全て手にとるようにわかる。かき揚げは、オーダー後、準備をしてから、揚げ始めるのだ。天ぷらのパチッパチッ、ジュー—、パチという感じの音が、店内に響き渡る。天ぷらは、音も食べるというのだが、まさにこの事。かき揚げを揚げている音、そして、天ぷらの香りがたまらない…。「かき揚げが食べたい」と正直、かなり揺れるのだった。かき揚げを揚げながら、カレーそばの準備に入ったようだ。ん?カレーもオーダー後に、作り出す。かき揚げを上げる香りもたまらないのだが、やはり、カレーの香りは別格。蕎麦の準備も整い、カウンターの目の前で、カレーを器に注いでいるのだ。これが…たまらない。

ねっとりとしたカレー蕎麦

注文をして、10分強。熱々の湯気とカレーの香りが一緒に出てくる。カレーそばは、大きめにカットされた豚バラとカレーの味が染み込んだ玉ねぎ。そして、カレー蕎麦の上部には、玉ねぎをカットしたものが、乗っているのだ。カレーは、蕎麦の出汁たっぷりで、更に、トロみも少しだけ加わっている。トロみが加わっているので、熱々。これ、真冬はたまらんぞ!という感じのカレーなのだ。

2つの玉ねぎ

カレーの中に入っている玉ねぎとカレーの上に置かれている玉ねぎ。この2つの玉ねぎが、カレーとの相性、抜群。カレーの中に入っている玉ねぎは、トロトロになっていて、少しだけ歯ごたえを感じるくらいの柔らかさになっている。カレーの上に置かれている玉ねぎは、シャリシャリとした、玉ねぎ独特の食感。しかも、この玉ねぎ…ほどよく甘いのだ。蕎麦屋のカレーを色々と食べ歩いているが、この2つの玉ねぎは、初めて。美味い!

やはり和食になっているのだ

そんな「根津一朶そば」のカレーそば。もう一つ、秘密がある。カレーの中に、刻まれた油揚げが入っている。この油揚げが、また良い味になっている。油揚げの甘い感じの味に、少しスパイシーなカレーと一緒に煮込まれている為、カレーの味が、かなり染み込んでいる。この和食のようなカレーがたまらないのだ。「根津一朶そば」のカレーそばは、スパイスの香りやカレーの辛さ、そして、油揚げやしゃきしゃき玉ねぎの甘さと、色々な味が楽しめる。私が、来店した時だけなのかもしれないが、このカレーで、是非!カレー丼をやってほしい!熱々のライスの上に、こんなカレーが乗ったカレー丼…たまらないはずなのだ。今回は、カレーライスやカレー丼が無く、少し残念だったのだが、「根津一朶そば」のカレーそばは、熱々ということもあり、食べた後に、ポカポカとカラダが温まる感じで、少し汗も…。たまには、そばも良いねと思うランチだった。ごちそうさまでした。

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長寿庵|東京都豊島区(最寄り駅JR山手線「大塚」駅)

今日は「はしご蕎麦屋」。先ほど近くの「蔦や」でカレー丼を食べて来たが、今日はこれから2杯めの「カレー」を頂く。蔦やを出てJR線の大塚駅方面に戻り「ホテルベルクラシック」を目指していくとホテルの丁度向かいにあるのが「長寿庵」。「長寿庵」の「カレー南蛮」が美味しいと評判なので、それであれば「カレーライス」も美味かろうという発想だ。店舗に着くと外観はガラス張り。こういう蕎麦屋って入りやすくていいんだよな。食べてるところ見られるのはちょっと恥ずかしいけどさ。かと言って、ごてごてした目隠しがしてあるのも好きじゃない。入る前から店員の表情が見えるのは安心するな。なんて思いながら入店。入ると元気よく「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。ちゃきっとした挨拶が蕎麦屋らしくていいじゃない。平日13時過ぎだが、ほぼ満席。通された中央の席に座りメニューを見ると「カレー丼(890円)」を発見。

カレー界の吉田類

店員を呼び「カレー丼」を注文した。待っている間に店員との会話のやり取りを聞いているとここは常連が多そうだ。壁にはたくさんのサインが張られていたが、一番右を見ると酒場放浪記でおなじみの「吉田類」のサインが!!私は吉田類のファンなのでついつい興奮してしまった。好きな酒を飲むのが仕事なんて憧れだよね。いつかそんなことしてみたいもんだ。そんな私も好きなカレーを食べ歩いてブログを書いているので、「カレー界の吉田類」みたいなもんじゃないか。昔から好きこそものの上手なれなんて言葉があるが、好きなことを極めるといつかいいことがあるのかもしれない。これからも「ライスカレーライス」頑張るぞー!!

旨味の豚

5、6分待つと黄色が眩しい「カレー丼」が出て来た。「蕎麦屋のカレー」特有の餡かけの様なルーではなく、カレーらしいルー。この黄色が堪らなく好きだ。付け合わせは、キュウリ、白菜、ニンジン、昆布が入った浅漬け、わかめとねぎがたっぷり入った白みそを使った味噌汁。カレーの香りと味噌汁の香りが充満するとさっき食べたカレー丼が腹の中で消えてしまったみたいに空腹感が出て来た。
堪らないね!湯気もご馳走だ。まずはルーを一口。
美味い!!これだけ蕎麦屋のカレーを食べて来たが一番かもしれない。出汁の味わいではなく豚肉の旨味がルーに溶けている。スパイスの辛さはないが香りがある。具は豚肉と玉ねぎだが、豚肉の甘み、旨味が強烈でこれだけで完成された料理と言ってもいいほどに味わい深い。
豚肉は鮮度がよくないとこうはならない。

100点のカレー丼

味噌汁も一口。味噌と鰹節、ネギの香りが鼻に抜ける。出汁がきいてて美味しい。漬物は一味が入っていてピリッとしている。塩加減が絶妙。漬物と白米だけでも進んでしまいそうなほど後引きだ。〆にはそば茶を出してくれた。これがまた蕎麦の香りがしていい。気づくとしっかり完食してしまった。さっきもカレー丼を食べたのに。胃も心も大満足で店を出た。
今日は特に美味しかった。ごちそう様でした。

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一久庵|東京都豊島区(最寄り駅JR山手線「池袋」駅)

11月に入り、肌寒い日が増えて来た。営業マンにはありがたい季節なのだが、寒くなるとやっぱりカレーが恋しくなる。普段は外回りが多く、都度近くでカレーを食べているが、今日は珍しく外出予定がなかったので普段行かないところで「カレーライス」を食べよう。散歩を兼ねて会社から近い池袋のランドマークであるサンシャインシティへ向かうことにした。そういえば前に近くを通って気になった蕎麦屋があったな。確か名前が「一久庵 」。朧げな記憶を頼りにサンシャインシティをうろうろする。

アルパ?アルタ?

サンシャインシティは広く、頻繁に店も変わるし油断すると迷ってしまう。だいたい、アルパだのアルタだの名前が似ているし、ここからアルタで、ここからここがアルパだよ!ていう主張がないので分かりづらい。目的地の「一久庵」はアルパにあるが、一通り迷ってやっとたどりついた。「おーなんだか雰囲気ある蕎麦屋だな」と思いながら入店。

驚異の早さ

案内された席に着くとすぐに水とおしぼりが出された。メニューを確認すると、丼メニューの豊富さに驚く!「カレー丼(830円)」を発見。店員を呼び「カレー丼」を注文した。店内はザ・蕎麦屋という感じで和を意識した内装になっていて落ち着く。水を飲もうとコップを持つと、あっという間に「カレー丼」が運ばれてきた。早い!水を口にする前に来るとは!!

ザ・カレーライス

出て来たカレーはフツーのカレー。カレー丼のカレーでなく、「カレーライス」のカレーなのだ。付け合わせはたくあん、小葱が入ったあおさの味噌汁。この組み合わせで文句は出ない。大好きなあおさの味噌汁がついてくるとは嬉しい限りだ。いざ実食。スパイスの香りが鼻に抜ける。かすかにかつおだしの風味がする。たまねぎは「ペコロス」を使っているようで中心部に近いものが多く入っている。よく火が通ていて甘みがありルーの辛さと相性がいい。薄くスライスされた豚バラも入っているが、玉ねぎほどの存在感はない。蕎麦屋のカレーなのに珍しく、出汁よりスパイスが勝った。出汁が出しゃばるカレーではなく出汁が絶妙なバランスで合わさっているため旨味が深く美味しい。これぞ蕎麦屋の美味いカレー!
気づくとあっという間に完食してしまった。

たくあんと福神漬けの違い

カレーには福神漬けが必ずといっていいほどついてくるが、たくあんと福神漬けの違いをご存じだろうか?色が違う?名前が違う?味付けが違う?いやいや。両方に大根が使われているが、なじみのある福神漬けには大根の他になた豆が入っているのを見たことがあると思う。今では大根となた豆の2種類が主流だが、福神漬けのルーツは上野の「酒悦」が考案したもので大根の他に、なた豆、かぶ、レンコン、ウリなど7種類の具材を入れ、具を七福神に見立て「福神漬け」としたことが始まりだ。発売当初は、材料が高価なため一部の裕福な人だけが食べられるものだったらしい。今では当たり前のように食べることが出来るが、ルーツを知るとありがたく感じるものだ。
今でも「酒悦」では7種類の具材が入った福神漬けが販売されているので違いを是非試してほしい。「一久庵」のカレー丼は蕎麦屋のカレーには珍しく、しっかりとしたカレーでとても美味しかった。出汁のきいた蕎麦屋のカレーもいいけど、結局私はカレーらしいカレーが好きなのだ。ご馳走様でした。

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町田や|東京都目黒区(最寄り駅東急線「自由が丘」駅)

今日は嫁のお遣いで「自由が丘」に来ている。自由が丘は東京随一の「スイーツの街」
だが、店舗数が多いだけでなく、名店と言われる店も多い。しかも、多く店で「低糖質」のスイーツが出ている。少し前は低糖質スイーツなんて違和感しかなかったが、健康志向のおかげでかなり広がっているようだ。うちの嫁も健康志向で甘党なのだが、美味しい低糖質ケーキが自由が丘にあるということで、私が買いにくる羽目になったのだ。

魅惑の低糖質

そういえば「低糖質カレー」ってあまり見かけないな。私の大好物のカレーで低糖質があればもっと楽しめるのに。何ならうちの会社で「低糖質のレトルトカレー」を作れたらいいな。今度社長に話してみるか。
今日の目的は名店「モンサンクレール」。嫁に頼まれた低糖質テリーヌショコラを買ったので今日のミッションは一応完了!駅に向かうとメープル通り沿いにそば「町田や」を発見。丁度、駅とモンサンクレールの中間くらいの位置なので駅からだと5分ほどの場所だ。お腹も空いている事だし、入ってみるか。貫禄ある佇まいだが、入り口に食品サンプルが置かれているので安心感がある。

富士そば似?カレーライス

店内はこじんまりとしていて4人掛けのテーブルが4つ、入ってすぐ右手には小上がりの4人掛けのテーブルが2つ。この雰囲気は蕎麦屋らしくていいな。空いてる席に座り、テーブルのメニューを確認する。メニューには「カレー丼」はなく「カレーライス(700円)」があった。店員を呼び「カレーライス」を注文。

5分ほどするとカレーライスが運ばれてきた。見た目は富士そばを彷彿させる赤の強い茶褐色!
真っ白なライスの隣には、ちょこんと赤い福神漬けが添えられている。やっぱりカレーライスには福神漬け!

蕎麦屋の正統派ビーフカレー

まずはルーを頂く。辛さは控えめでさらさらとしたとろみがついている。具はみじん切りの玉ねぎと、ほろほろに煮込まれた牛肉が入っていて美味しい。蕎麦屋のカレー特有の出汁の香りはないが、旨味がギュッと詰まっていて、正統派なビーフカレーライスといったところ。

ライスの量に比べてルーの量が少ないため、ペースを調整しながら食べ進めないとライスが余ってしまうので注意が必要だ。こういう時に福神漬けが活躍するのだが、一緒に出て来た量が少なくて後半はライスのみになってしまった。残りのライスを一気にかき込み完食!カレーライス単品のせいか、全体のボリューム自体は少なめ。もう少し量が多かったらよかったな。

ついつい追加

足りなかったので追加でざるを注文し、こちらも完食!
ご馳走様でした。

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立喰そば きうち |東京都中央区(最寄り駅日比谷線「人形町」駅)

人形町といえば、高級すき焼き、しゃぶしゃぶの今半が有名だが、その今半からレトルトカレーが出ているのはあまり知られていない。「黒毛和牛ビーフカレー」は一つ810円とレトルトカレーとしては高級だが高級店の味が手軽に味わえるのでおすすめだ。
昔はレトルトカレーと言えば、非常食や、手抜き飯のイメージが強かったが、最近はお店で食べるのと変わらないほどに美味しいのが出ているので侮れないのだ。
近いうちにこちらのサイトでも私のおすすめレトルトカレーが紹介できたらいいなと考えている。ちなみに日本のレトルトカレーは3000種以上あるらしい。一日3食として3000種を食べるとなると2年7か月もかかる。
カレーファンの方には全種類制覇を挑戦してもらいたいところだ。食べているうちに新たなカレーが出ることが考えられるので実数はもっと多くなると思うが。
私も定年を迎えたら挑戦してみようかな。ちなみにレトルトカレーの始まりは宇宙食で、アポロ計画の時にレトルトパウチでカレーを持って行ったことが始まりらしい。宇宙食を日常的に食べているなんて少し不思議な気持ちになる。

駅近の人気店

さて今日も「カレーライス」を食べに行こうか。
今日は口コミでも評価が高い「立喰そば きうち」を目指す。場所は、日比谷線の人形町駅A2出口を出て「人形町通り」を北に進む。左手に「文教堂書店」が見えたら、50mほど進むと、左手に黒い外壁の店がある。そこが「立喰そば きうち」だ。時間としては徒歩1分なのでアクセスも抜群だ!

どことなく外観が蕎麦屋というよりはラーメン屋に近い。店内もラーメン屋の雰囲気。

破格のカレーライス


券売機は店外と店内の両方あるようだ。たまにこういうタイプの蕎麦屋があるが、なぜ両方にあるのか理由を知りたいといつも思う。しかしここは店内の券売機のみのメニューがあるようだ。


券売機を確認すると「カレーライス(390円)」があった!立ち食いとはいえ、いくら何でもリーズナブル過ぎないか!この立地でこの価格はまさに破格!
ちなみに券売機で使用できる紙幣は千円札のみで、5千円、1万円を使用するときは店内で注文する。

「カレーライス」の券を取り店内のカウンターへ置いた。
スピードも妥協なし。2分程でカレーが出来上がった。

パーフェクト蕎麦屋のカレー


白い丸皿には、ライスとルーが半々に盛られ、わかめとねぎの味噌汁、赤い福神漬けもセットで出て来た。これで390円は儲け度外視じゃないか。ファンが多いのも納得だ。
たとえこのカレーが美味しくなくても私的には100点をあげたいと思いながら茶色いルーを一口。うーん!!コク深い!!美味しい!ビーフの旨味と玉ねぎの甘みが溶け合い絶妙なハーモニーを生んでいる。


家庭のカレーを少しさらさらにしたくらいの粘度があり、ライスがルーを吸い込むので食べやすい。辛さはさほどでもないがスパイスの香りもあり、よく煮込まれた牛肉の旨味を引き立てる。
ここまで完璧な味が蕎麦屋で食べられるなんて感動的だ!味噌汁もわかめとねぎがたっぷり入っていて美味しい。出汁もしっかりきいている。パクパクと口へ運び、あっという間に完食してしまった。

立地、価格、味全てにおいて死角なし!今後も通うしかないな。
こういう出会いがあるからカレーはやめられない。
ごちそうさまでした。

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越路家 |東京都品川区(最寄り駅 JR山手線「五反田」駅)

だんだんと気温が低くなって秋の空気を感じるようになって来た。スーパーに行くとフルーツが柿や、梨、巨峰が出てきている。そういうのを見ると確実に季節が変わっているんだなと感じる。今年の夏は猛暑日が多かったが、あっという間に終ってしまった感じがしてなんだか寂しい。秋は秋で食べ物が美味しくなる季節。夏のカレーもいいが、秋のカレーもいい。結局一年中カレーの事ばかり考えているのだ。秋はキノコの季節!舞茸やしめじが入ったカレーも美味しい。小さいころ母が「キノコライスカレー」を作ってくれたことがあったな。ライスはキノコが入った炊き込みごはん。ルーは普通のカレーなのだが、それがとても美味しかった。前日の炊き込みご飯の残りをライスで使う残り物カレーなのだが、少し甘めの炊き込みご飯の味がカレーの辛さと相まって何とも言えないあと引きな味になる。栗ご飯と、さつまいもごはんの時もあった。一見合わなそうな組み合わせなのだが、カレーと結構合う。栗やさつまいもの甘さをスパイスが上手く活かしてくれ、メリハリがあるのだ。カレーのことを考えたらお腹が空いてきてしまった。今日は五反田に来ているが、丁度昼時「カレーライス」を食べに行こう。こないだ歩いていたときに蕎麦屋があったことを思い出し、向かった。場所は、JR五反田駅西口を右へ向かって桜田通りの横断歩道を渡る。横断歩道を渡ったら左へ、はなまるうどんの看板を右に入り、1つ目の十字路を左に曲がり、タイムズ24の駐車場が見えたら、右に入ると越路屋がある。駅からだと5分弱かな?どこの街にもこんな外観の蕎麦屋がありそうだ。

あなたならどっち?

さて入店。店内は広々としていて蕎麦屋らしく粋な小上がりがある。通された4人掛けの席に座り、メニューを確認する。「カレーライス」と「カレー丼」が!!店員に違いを聞いてみることにした。「カレーライス」は普通のカレーで「カレー丼」は醤油で味を整えたカレー南蛮のような味とのこと。醤油で整えた味か。なかなか想像が付かない。ここは「カレー丼(750円)」を注文すべきと思い、注文した。待つこと10分ほどで「カレー丼」が出て来た。

月見お重!

木製のお盆の上には重箱に入ったカレー丼。カレー丼には生卵が乗せられている。重箱に入ったカレー丼は初めてだ!重箱といえば、うな重のイメージがあるので高級感がある。丼ではないのでもはや、カレー重ではないだろうか?突っ込みどころ満載だ!こういう発見が嬉しい!
さてどんな味だろうか。ルーをすくい一口食べてみる。

最初に醤油の風味が鼻に抜ける。出汁とも醤油とも言えない旨味を感じるが、カレーらしいスパイスの香りや辛さはない。ここで問題となるのは、卵をどのタイミングでカレーに混ぜるかだ。前回は初めての月見カレー丼を前にして、テンションが高ぶり、最初から全体に混ぜたことで味が変わり本来の味を堪能出来なかった。

いつお月見をするか

今回は一口二口卵をよけて食べた後、卵とカレールーを混ぜてみた。卵が混ざると、一気に黄色一色に!味は、まろやかになり、絶妙な状態になる。たまごってこんなに美味しくさせちゃうんだっけ?これこそが「カレー丼の完成系」だ!と心の中で絶賛する。実に美味しい。卵とカレーも合うし、卵と出汁も合う。
付け合わせのお新香は塩加減が丁度良く、箸休めとしての仕事を全うしている。これだこれだ!残りのカレー丼と味噌汁を一気にかき込み完食した。
あまりの美味しさに、一度もさじを置かず無心で食べてしまった。
ご馳走様でした。

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いづみや|東京都品川区(最寄り駅 JR山手線「五反田」駅)

五反田での用事が済んで時計を見ると丁度12時。空腹なのでそろそろランチを考えないと。と、言っても私の頭はいつもカレーの事しか考えていない。駅の近くで蕎麦屋らしい店があった気がする。
記憶を頼りにJR五反田駅西口から左に向かう。桜田通りに出て、横断歩道を渡り、左方向をまっすぐ。
はなまるうどんがある角を右へ入り、1つ目の十字路を左に入ると右側にいづみやの看板が見えた。鉢植えが所狭しと並んでいる。ここだ!地下の店舗なのでうっかりすると通り過ぎてしまいそうになる。道路からはほとんど分からないが、よく見ると地下に降りる階段がある。階段を降りると暖簾がかかった入り口。かなり間口が狭いので穴場感が凄い!地下の店って入るのに少し勇気がいるなと思いながら店の扉を開ける。

勘のカレー丼

中は予想外にも広く、小上がりと、テーブル席がある。うん!蕎麦屋らしいな!案内された席に座り、渡されたメニューを見る。
頭の中が既に「カレーライス」になっているが、「カレー丼」もあった。うーん悩むな。カレーライスにするか、カレー丼にするか、価格はカレーライスが750円、カレー丼が800円。その差50円なのでイマイチ違いのイメージが沸かない。こういう時は店員に聞くのが早いかな?店員を呼び、カレーライスと、カレー丼の違いを聞くと「カレー丼はカレーライスよりとろみがある」とのこと。しかしそれ以上の情報はなく、ここは自分の勘だよりにいくしかなさそうだ。
覚悟を決めて「カレー丼下さい」。店員に伝える。やはり蕎麦屋と言ったらカレー丼だ。

出汁の強さが決め手

5分ほど待つとカレー丼が運ばれてきた。丼に入ったカレー丼、赤だしの味噌汁、赤い福神漬けの3点セット。大抵お新香なんかの漬物が多いがここは福神漬け。福神漬けは好きなので大歓迎だ。ルーは少し透明感があり、給食で出てきそうな色合いの茶色。スプーンですくい一口食べてみる。出汁がきいていて、すこし塩気が強い。辛さは程よく、カレーらしさもある。

具は定番の玉ねぎと豚肉。量としては多め。豚肉と玉ねぎを一緒に食べてみる。玉ねぎの香りと豚肉の旨味が混ざり美味しい。シャキッとした食感を残しているのもいいアクセントになっている。

甘い福神漬け

赤だしの味噌汁を飲んでみる。カレー丼よりもはっきりとした出汁の味わいと強い塩気があり、濃い味付けが好きな人には堪らない。この味噌汁とライスだけでも進んでしまいそうな感じだ。出汁がきいてる分少し贅沢な味がする。インターバルに福神漬けを頂く。福神漬けの甘さがしょっぱさをリセットしてくれる。この合いの手が実にいい。出て来た時は、なんでお新香じゃないのかな?なんて思っていたが、やはり福神漬けだとバランスがとれるのだ。そしていづみやのカレー丼のいいところは、ルーとライスの量が丁度よく入っていること。大抵ライスが多いのだが、どちらに偏ることなく同じ量ずつ減っていく。これは計算されているのかもしれない。侮れない。
一気にカレー丼をかき込み、あっという間に完食した。
今日も美味しいカレー丼に出会えた。さて午後も仕事頑張ろう。
ご馳走様でした。

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松月庵|東京都文京区(最寄り駅 JR山手線「駒込」駅)

今日は六義園でお馴染みの駒込に来ている。六義園は徳川綱吉の側近である柳沢吉保が作った大名庭園。明治初期には三菱の岩崎弥太郎が購入し所有者が変わっている。旧岩崎邸も広い庭が特徴的だが、清澄庭園も所有しているので随分と庭好きみたいだ。
今では入園料があるが、私が子供のころは無料だったので父がよく連れて行ってくれた。鴨がいたり、鯉がいたりと都心で見ることの出来ない動物がいて楽しかった。特に渡月橋が好きで父に頼んで写真をよく撮ってもらっていた。
時間を見ると、13時半。だいぶ空腹になって来た。六義園近くで「カレーライス」を食べるか。

確か蕎麦屋があったはず。不忍通りを越えると「松月庵」が見えた。そうそうここだ!この古めかしい木製の看板は実に味があっていい。入り口には暖簾がかけられていて、待ってましたと言わんばかりの佇まい。

醤油味のカレー丼

いざ入店。店内は今時珍しく小上がりの座敷がある。入り口だけでなく、店内まで年季を感じる。このスタイルが蕎麦屋らしくて実にいい。運よく空いていたので4人掛けのテーブル席に座った。テーブルのメニューを確認すると「カレー丼(800円)」があった!店員を呼び「カレー丼」を注文する。

3分ほどしてカレー丼が出て来た。醤油を煮詰めたような濃い茶色のルーがたっぷりと掛かっている。

一見、ハヤシライスにも見える。珍しくスプーンでなくレンゲがついている。これは初めてだ。ルーをすくうと玉ねぎと厚みのある豚肉が出てきた。一口食べてみると、カレーらしいスパイスの辛さや香りはしない。ある意味蕎麦屋のカレーらしく醤油餡かけのような味がする。結構しょっぱい。江戸っ子ってこういう味を好んでいたのかな。想像していたカレー丼と随分離れた味でなんだか釈然としない。シャキシャキ食感の玉ねぎはいい仕事をしているが。

付け合わせの存在とは

付け合わせの満月のような形をした、たくあんとさくら漬けを食べ、ルーより漬物の方がライスに合っていると思ってしまった。酸味のある桜漬けが醤油一色の口の中をリセットしてくれる。

漬物がなくなったタイミングでリセットスイッチを味噌汁に切り替える。ネギと油揚げがたっぷり入った赤味噌の味噌汁は見た目は100点!濃い味のカレー丼に反し、味噌汁は薄味。こういう定食は全体のバランスがとても重要になる。これでいいのだ。以前食べた立ち食いそばのカレーの時も福神漬けが活躍したが、今回も同じ現象が起きている。たまにはこういうこともあるが、店の個性だから良しとしよう。
ちなみに店の名前にある「松月」だが、「松月」は桜の種類なのだ。花は八重咲きで淡い桜色をしている。ソメイヨシノの発祥の地駒込だから桜にかけてこの名前にしたのだろうか。気になるところ。
ご馳走様でした。

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瀧乃家|東京都豊島区(最寄り駅JR山手線「駒込」駅)

ネット上の色々な情報を集めると東京都豊島区にある「瀧乃家」は、蕎麦が美味い!安い!コスパが良い!という情報が複数、見つかる。そんな「瀧乃家」へは、伺う前から、物凄く楽しみにしていた蕎麦屋のひとつなのだ。そんな「瀧乃家」へ小雨が降る週末に行ってきた。

駒込駅南口

さほど大きな駅では無いのだが「北口」「南口」「東口」とある。慌てて「瀧乃家」の住所を調べてみるが、どの改札が一番近いのか?分からず…六義園方面の出口へ向かう。その出口は、「南口」なのだ。駒込駅前は、複数の道路があり、どの道を進んで良いのか?迷うはず。その場合、駒込駅南口を背にして、正面に見える道路(ロータリーを渡った場所)を入る。入る道路の角には、auショップがあるので、ここを目印にすると良いかもしれない。迷わなければ、駒込駅南口から2分程度で「瀧乃家」へ到着。暖簾をくぐり入店。

噂、ネットの情報通り、コスパ最強

お昼少し前に入ったので、すんなり入店。メニューを見ると…やはりネットの情報通りなのだ。カレー丼は、550円。この価格は、今まで出会ったことの無い価格。因みに、なぜか?餃子もあり、餃子の価格は、570円。カレー丼は、餃子よりも安価なのだ。更に、カレー丼に冷たい蕎麦もしくは、温かい蕎麦をセットに出来るのだが、こちらは850円。セットのざる蕎麦の量も大盛を注文していなくとも大盛?と思えるくらいの量なのだ。(セットのミニカレー丼は、カレー丼と同じ丼に、半分くらいの量。ミニというレベルではない)と迷わずカレー丼を注文し、待つこと10分弱。カレー丼が、運ばれてきた。

グリーンピースの色合い

蕎麦屋のカレー丼を、色々食べていると、店により味は、明らかに違うのだが「瀧乃家」のカレー丼は、味も香りもそうだが、まずは、見た目に、他にはないものが乗っている。グリーンピース。苦手な人も多くいると思うのだが、カレー丼の彩りに、グリーンピースのグリーンは、物凄く映える。それと「瀧乃家」のカレー丼は、スパイスが強めなせいか?運ばれてきただけで、強いカレーの香りとどことなく漂うスパイスの香りで食欲を増すのだ。

スパイス強い。カレー丼

蕎麦屋のカレー丼は、蕎麦つゆや出汁を入れるのでまろやかで、ふんわり甘い感じがするというのは、思い込みだけなのかもしれない。「瀧乃家」のカレー丼は、スパイスの香り強めで、どちらかと言うと「辛口」。このスパイスは、クミンのような香りと味が感じられるのだ。カレー丼の具材は、細かくした豚バラ。この豚バラは、カレーがじんわりと染み込んでいる。そして、玉ねぎは、トロトロになったものとシャキシャキと食感が残るものがある。また、蕎麦屋のカレー丼らしく出汁による水分が多い為、最後までカレーがある状態で食べれるのだ。最後は、残ったライスだけというような事にはならない。水分が多いので、まさにカレーリゾットのような感じなのだ。食べ終わる頃には、専門店のカレーのように、じんわりと汗が滲む。箸休めの漬物はたくあん、きゅうり、人参。信号機のような色合いだ。

コスパは、見事としか言えないだろう

丼、いっぱい、ギリギリまで入れられたカレーに、多めのライス。そして、クミンをいれたようなスパイス感満載。そして、出汁もたっぷりと入っているので水分多めなのでカレーリゾットのような感じになる「瀧乃家」のカレー丼。しかも価格は、550円。このクオリティーで、この価格は、なかなか無いのではないだろうか?コスパと言うと軽々しく聞こえてしまうが、美味しいカレー丼を、お安く食べれてとても気持ちの良い休日のランチだった。ごちそうさまでした。

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松竹庵|東京都中央区(最寄り駅東京メトロ日比谷線「人形町」駅)

今日は人形町に来ている。この辺りは古いビルと新しいビルが混在していて独特な雰囲気がある。新しいビルは都会的でいいが、古いビルは建っているだけでその土地の歴史を感じれられ、味わいがあっていい。昔ながらの景色が残っているのは貴重だ。
以前来た時に気になっていた、年季が入った外観の「松竹庵」という蕎麦屋に行ってみたくなった。

浅草今半と人形町今半

場所は、人形町通りの大黒屋のとなりで、並びにはすき焼きで有名な「今半」がある。日比谷線の「人形町駅」A2出口から徒歩1分程の場所だ。半蔵門線の「水天宮前駅」7,8番出口からも徒歩1分程と駅から近い。ちなみに人形町の今半は浅草の今半の暖簾分けで、歴史が長いと思いきや、昭和31年開業と意外にも新しいのだ。

年季を感じる蕎麦屋

目的地の「松竹庵」に到着。入り口はコロナ感染対策のため開けられている。色褪せた暖簾は年季を感じるな。店内に入り見回すと、昼時とあって賑わっている。私のようなお1人様客が多そうだ。店員と客が気さくに会話をしている様子から、近くに住んでいる常連客ではないだろうか。

通された席に着きテーブルのメニューを確認すると「カレー丼(950円)」を発見!これに決まり!店員を呼び「カレー丼」を注文する。

さらさらさっぱりカレー丼

3分半ほどで出てきた。カレー丼、お吸い物、白菜の浅漬けのセットだ。ルーの色はハヤシライスを少し茶色にしたような褐色。具は薄く切られた玉ねぎと豚肉がたくさん入っている。豚肉は厚めで、食べ応えがありそうだ!まずはルーから頂く。
蕎麦屋のカレー丼にしては珍しくルーがサラッとしていて、ライスの粒ひとつ一つに馴染み、卵かけご飯のようにコーティングされている。しっかりとした辛さがあり、後から鰹だしの香りと旨味が追ってくる。このメリハリがたまらなく美味しい。

食べて進めて気付くと、ルーはどんぶりの底にまで浸透していてた。ひたひたとまではいかないが白いところがないほどにルーがしみ込んでいる。計算されたとろみが職人の腕の良さを感じさせる。具の豚肉は煮込まれすぎておらず、ジューシーで美味しい。玉ねぎは柔らかく甘みがあり、全体を優しい旨味で包んでいる。
白菜の浅漬けはさっぱりとしていて箸休めには丁度いい。お吸い物はしょうゆで塩味を調整しているようで独特な香りがする。

具にはカイワレとなるとが入っている。なるとなんて老舗の街中華でない限りなかなか出会えない。このピンクの渦巻がなんともいい。
カレー丼、漬物、お吸い物と綺麗に完食!

大盛りざるそば

ちなみに、ここの蕎麦は量が多いことで有名らしい。私以外の客は当たり前だが、蕎麦を頼んでいて、ザルの上に大盛りの蕎麦が盛られている。プラス100円で大盛りにできるようだが、普通盛りでも十分に量がある。蕎麦をメインで食べたい人にはおすすめだ。
ごちそうさまでした。

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更科 京屋|東京都港区(最寄り駅 JR山手線「田町」駅)

田町と言えばジュリアナ東京。
私の世代よりも少し上の世代が熱狂した伝説のディスコだが、今は跡地がオフィスビルになっているようだ。
時代の移り変わりに少しセンチメンタルになる。憧れのバブルは令和では幻のようだ。
コロナ不景気真っただ中の現在。不景気脱出は出来るのだろうか。
田町で今日は打ち合わせ。前の予定が押していた為、昼食時を逃してしまった。
そろそろ空腹で限界を超えそうなのでランチが食べられる店を探すとしよう。
田町には有名なホルモン焼きの「ホルモンまさる」やカレーの名店「ゼロワンカレーA.o.D」があるのでよく来ているが、今日は「蕎麦屋のカレー」を食べたい気分。
田町駅の近くならそれっぽい店があるはずだ。

三田駅から慶応大学方面へ5分程道なりへ進むと昭和の雰囲気を残す「更科 京屋」が見えて来た。


随分年季が入っているが、町のお蕎麦屋さんのようなどこか入りやすい雰囲気がある。
いざ入店。

昼から蕎麦屋酒

13:30先客でサラリーマンと年配のグループがいた。
年配のグループはまだ昼だというのにビールやら、日本酒やらを飲んでいるようでうらやましくなってしまった。
私も一杯いこうかな。なんて言いたいところだが、休憩中と言えども仕事中なので飲みたい気持ちをこらえて「カレー丼(780円)」を注文した。

お得なセット

注文後メニューをみると丼ものと蕎麦のセットが1000円以下だ。これはかなりお得。セットにすればよかったなと思ったが、時すでに遅し。
待つこと5分弱でカレー丼が運ばれてきた。
多めのライスの上には少な目のルーがかけられている。このルーの量でライスを食べきれるだろうか。少々不安になる。
ルーが少ない代わりなのか、もやしの和え物の小鉢とたくあんとキュウリの漬物、揚げが入った味噌汁がついている。
カレー丼単品で注文したのも拘らず豪華な定食のようだ。

出汁で勝負

まずはルーから頂く、茶褐色のルーはとろりとした優しいとろみがついていて出汁がこれでもかときいている。味付け自体はかなり濃いめ。
具は定番の豚肉と玉ねぎ。シャキシャキとした食感を残した玉ねぎの歯ごたえが心地いい。
味噌汁を一口。ふわりとした揚げ、ネギ、わかめ入りの具だくさん味噌汁は熱々でこちらもカレー同様に出汁がよくきいていて美味しい。
ライスと相性ぴったりだ!

もやしの和え物はラー油が入っているようでピリッとした辛さがアクセントになり、食欲をそそる。たくあんとキュウリの漬物は少々味が濃いながらも、きちんと箸休めの仕事をしている。実にバランスがいい。漬物を完食し、続いてカレー丼、味噌汁を一気に流し込み、ぺろりと完食した。
お腹いっぱい。ごちそうさまでした。
次回はカレー丼と蕎麦にする予定だ。
さて会社にも戻って残りの仕事を片付けるぞ!!

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美濃屋 文右衛門 大塚本店 |東京都豊島区(最寄り駅丸の内線「新大塚」駅)

今日は会社からほど近い、大塚駅に来ている。こないだTVでおにぎり屋「ぼんご」の特集をやっていたので、食べようと来たのだが、どうやらTV効果というやつで満席で入れなかった。テイクアウトでもいいのだが、職人技ともいえる早握りをどうしても、この目で見てみたかった。折角大塚まで出てきたので「カレーライス」でも食べるか。前に新大塚駅の近くに蕎麦屋を見かけたのでそっちに行ってみよう。

大塚5丁目交差点「春日通り」沿いに「美濃屋 文右衛門 大塚本店」があった。丸の内線だと2番出口が近い。

昭和の蕎麦屋

お茶屋の様な、海苔屋の様な、なんとも和風な外観。古めかしい八百屋の隣にあることもあって、ここ一帯だけ昭和にタイムスリップしたような空気がある。こういう風景はずっと残してもらいたい。

入り口には「感染防止徹底宣言ステッカー」が貼られ、換気のため、きちんと戸を開けている。

緑色の暖簾を潜り、入店する。店内はイメージ通りの昭和の蕎麦屋!年季が入った木製のテーブルと椅子が店の雰囲気に一層昭和感を出している。うーん。この雰囲気好きだな。

こだわりの本枯節

通された4人掛けの席に座りテーブルのメニューを確認する。

蕎麦屋では珍しく写真付きのメニューには「カレーライス」はないが、「カレー丼(900円)」があった。カレー丼セットだと940円。セットにすると随分お得だが、ここは悩んで「カレー丼」を注文した。

待っている間に店のこだわりが書かれたページを見るとそば粉とそばつゆのこだわりが書かれていた。そばつゆは本枯節を使っているようだが、カレー丼にもこの出汁が使われているのだろうか。私は荒節の香りが好きではあるが、本枯節を使ったカレー丼となったらやはり気分が違う!

出汁が違う?カレー丼

3分程待つとカレー丼が運ばれてきた。出て来たカレー丼は透明感があるルーにたくさんの玉ねぎと豚バラが入っている。かつお出汁の香りがふわりと香ってきた。空腹感が増すこの香りが堪らない。これが本枯節の香りか?
小鉢にはマヨネーズで和えられたマカロニサラダ、キュウリのキューちゃんのような漬物が入っている。味噌汁はネギとわかめが入っていてよい香りがする。

カレー丼のルーを一口。口いっぱいにまろやかな鰹だしの風味が広がる。コクとまろやかさ、香りが違う気がする。美味しい!店員に出汁に本枯節を使っているか聞こうとしたが、忙しそうに動いているので何となく聞けなくなってしまった。

とろーり 癖になる甘口

それにしても美味しい!カレーらしい辛さはなく、玉ねぎが多く入っている事もあり、結構甘口だが旨味が濃く、あと引きになる。これぞ蕎麦屋のカレー!小鉢のマヨネーズと合えたマカロニサラダはさっぱりしたカレー丼に合う。キュウリの漬物は少し塩気があるが箸休めに丁度いい。味噌汁は澄んだ旨味があり、これまたカレー丼によく合う。美味しくてぺろりと完食!

追加そばサービス

帰り際に「追加そばサービス券」をくれた。これがあると蕎麦が一枚もらえるようだ。次回はサービス券をもって来よう!ご馳走様でした。

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一由そば|東京都荒川区(最寄り駅 JR線「日暮里」駅)

日暮里駅は買い物で降りる事が多いが、実は「谷中銀座」以外の日暮里の姿を知らない。今日はあえて逆側にいってみよう!思い立ったが吉日。せっかくなのでカレーライスを食べよう。口コミでも人気の立ち食いそば屋「一由そば」に行ってみた。日暮里駅を繊維街方面へ進み、舎人ライナー沿いの尾久橋通りを少し入った路地裏に「一由そば」はある。立ち食いそばというと駅中のイメージが強いが、一由そばは駅から少し離れた徒歩5分弱の路地裏にある。少し寂しいタピオカ屋を過ぎてすぐ左の路地を曲がると見えてくる。

ファミレス蕎麦屋

この日は平日の19時過ぎに来店したが、すでに6人ほど並んでおり店内は満席。コロナ禍関係なしといった感じで大盛況だった。店内は8坪程で狭く、デッドスペースに揚げ物用の油が置いてあり圧迫感がある。中年の男性店員2人で切り盛りしている。客層は幅広く老若男女関係なく来ている。驚いたのが、立ち食い蕎麦屋なのに家族で来ている客もいて、ファミレス代わりになっていた。

少人数精鋭部隊

自分の順番が来たのでお目当ての「カレーライス」を注文すると一人の店員がお会計、その横を見るともう一人が調理担当でテキパキとカレーを準備している。大きな業務用炊飯器で炊かれた純白のライスが盛られていく。アッという間にカレーが完成。お会計をしてる最中なのに!実に手際がいい!やはりこれだけ来客数が多いとこのペースでないと回らないのだろう。それにしても息がぴったりで無駄な動き一つなかった!入り口左側の席が空いていたのでそこに席をとりカレーライスを食べることにした。

美味しさの秘訣はバランス

出て来たカレーは艶と褐色がまぶしいパーキングエリアでよく見るようなカレーライス。

全体としてボリューム多め。まずは一口。具は豚小間のみ。

おそらく玉ねぎなどの野菜は入っているがすべて溶けてしまっている。具は完全に脇役でルーで勝負をしている印象。鰹出汁が使われているであろう香りもするが、決して全体のバランスを崩すような主張はせず合宿で出されるカレーのような疲れを癒してくれるどこかホッとする味わい。

カレーライス特有の油っこさはほとんどなく食べやすい。スパイスの香りも辛さもしっかりと感じることができる。ライスは固くもなく、柔らかくもなくちょうどよい固さでカレーライスにピッタリ。立ち食いそば屋だから実はあまり期待していなかったが美味しかった。

次来るときは一番人気のかき揚げ蕎麦が食べたい。

安定の大衆店

店を出ようとするとまた混んできて外には4組ほど並んでいた。きっと一日中列が途切れないのだな。コロナ禍で生き残るのはこういう店なんだと思った。ご馳走様でした。

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蕎麦きり みよた 八重洲地下店|東京都中央区(最寄り駅 JR線「東京」駅)

日本で一番新幹線の利用者が多い「東京駅」は久しぶりに来るとコロナの影響もあり、随分歩きやすい人通りになっていた。以前は外国人も多く、日本語より中国語や、英語が多く聞こえてきたが、今は日本語が少し聞こえるくらい静かになってしまった。

専門店の前を通ると店員が呼び込みをやっている姿も目立つ。活気がないの一言。少し寂しい気持ちになりながら、以前行こうと思っていけなかった小諸そばのアッパーブランド「蕎麦きり みよた」を目指すことにした。八重洲中央口を出てひたすらまっすぐ、八重洲地下街を目指す。ローソンの先に「蕎麦きり みよた」がある。

平日14時近いが、この時間帯でも店舗前に行列が出来ていた。15分ほど待つと店員が検温をしにきた。無事に検温をクリアし、いざ入店。

早さ命、手軽さ重視

今日のお目当ては蕎麦ではなく「蕎麦屋のカレー」。 席に着くと店員が注文をとりに来たので「カレー丼(715円)」を注文。待つこと3分ほどで提供された。「小諸そば」も提供まで時間が早いが、ここも早さは変わらない。忙しい丸の内サラリーマンもとりあえずランチルーティンに入れておこうと思うほどの早さなのだ。しかも目の前で板さんがカレー丼を出してくれるので気分がいい。

値段は手軽だが仕事は丁寧。蕎麦屋にはこういう心地良さが大切だ。

メニューが豊富すぎる?

蕎麦という蕎麦は全部あると言っていいほど蕎麦メニューが豊富。丼ものもかつ丼、天丼、カレー丼と文句が出ないほどポイントがおさえられたラインナップだ。これだけメニューがあると毎日来ても飽きないだろう。蕎麦飲みに使えるメニューも豊富なので仕事帰りにも来たくなる。

満腹にさせるボリューム

提供されたカレー丼は肉の印象しかないほどに肉が多い。肉肉肉!肉祭り状態。もちろん肉も美味しい。カレー丼でしっかり具が入ったのを食べるのは初めてかもしれない。ライスやルーが多いカレー丼はよくあるが、具が多いカレー丼はまずお目に掛かれない。

見た目だけで100点をあげたいくらいだ!肉も多いが、ライスもルーも量が多い。ライスはふんわりと炊かれていてベストな水分量。ルーを含んでもべちゃべちゃにならない。ルーは優しいとろみがついて和風出汁がきいている。この出汁が肉の脂っこさを抑える役割にもなっていてとても美味しい。少し塩味が強く、スパイシーさは殆どなく甘口になっている。

〆のお吸い物

カレー丼には三つ葉が入ったお吸い物と、赤漬けの蕪がついてくる。

やはり丼ものには汁物。私は〆に飲む派なのでカレー丼を完食してから一気に飲み干した。小諸そばの手軽さもあるが質の良さもあり満足感で満たされた。ご馳走様でした。

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蕎麦処 神田尾張屋 飯田橋店|東京都千代田区(最寄り駅 JR 線「飯田橋」駅)

今年の夏はいつになく厳しい暑さが続く。この暑さでオリンピックの開催を予定していたなんて信じられない程だ。9月に入り、暦の上では秋だが涼しくなる気配すらしない。久しぶりに雨が降ったと思えばゲリラ豪雨。これまた極端で来年はどうなっているのかと不安になる。20年前は30度で暑いと言っていたのに、今では涼しいと感じる。日本の気候はどんどん変わっているが、大正9年から変わらない味を出す老舗蕎麦屋が飯田橋にある。大正9年創業の「神田尾張屋」の暖簾分け「神田尾張屋 飯田橋店」。本店は神田にあり漆黒の外観が特徴。場所はJR飯田橋駅東口から徒歩1分のところにある。

伝統を守る

コロナ対策の為、入り口を空けて換気は十分。出入り口には消毒用アルコールも用意されている。ここまでしっかり対策をしてくれていると安心して食事が出来るので嬉しい。

案内された席に着くと水を出してくれて、少なくなると何も言わず追加してくれる。2階もあり、席数はかなり多く55席ある。店内には年季を感じる古い木製テーブルと椅子が置かれている。ふとレジ付近が目についた。先客を店員が会計をしている。驚いたのが会計ではレジは使わず、メニューで金額を確認しそろばんで勘定していたのだ。なんでも電子化時代の真逆をいっているが味があって実にいい。古いものを大切にすることが長年続く秘訣なのかもしれない。

隅々まで行き届いたこだわり

メニューに「カレーライス」がなかったので「カレー丼(900円)」を注文。5分ほど待つと、カレー丼が出て来た。

おお!定食っぽい!サラダと漬物がついてる。こんなに野菜が主となるカレー丼は初めてだ!しかも器が渋くてカッコイイ!!なんだか蕎麦屋っぽいぞ。

盛り方もカレー丼なのにカレーライスのようにライスとルーがセパレートなのだ。これは「カレーライス」なのでは?ここのカレー丼はカレーライスと見た目で区別が付かない。

とりあえず一口。ルーはみたらしのような柔らかなとろみがついていて、あんかけのようだ。鰹出汁の風味が感じられ、スパイスの辛さははっきりとしていていいアクセントになっている。蕎麦屋のカレーは旨味があるが、スパイシーさに欠けることが多く、何となくぼやっとしているが「神田尾張屋」は辛さのバランスがよく、飽きない。

具はスライスした玉ねぎと肉は豚のロースのようで少し固めだ。殆どの店では豚バラが出てくるのであっさりしていて食べやすい。さっぱりしているのであっという間に完食してしまった。いまどきの店もいいが、蕎麦屋は時代を感じるところが落ち着く。ごちそうさまでした。

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小松家|東京都品川区(最寄り駅 JR山手線「五反田」駅)

天気予報を見るとまだまだ暑さ厳しい日が続きそうだ。ここずっと天気予報を見るたびにため息をついている。営業をやっていると猛暑日は着替えがいくらあっても足りないくらい汗をかくので大変なのだ。早く涼しくなってほしい。今日は五反田に来ているが人通りはまばら。コロナの前なんか人が多くて歩き辛かったが、今では人の動きを気にしないですいすい歩けてしまう。嬉しい反面、活気の無さが寂しい。人ってわがままだよなとしみじみ。混んでいたら混んでいたで文句を言うくせに、空いてたら寂しいと言うんだから。

時間もそろそろ昼時だし空腹になって来た。近くで「カレーライス」が食べられる蕎麦屋はないだろうか。そういえば目黒川を渡ったところにあったのを思い出した。JR五反田駅の中央改札を出て西口交番へ。正面のビルを左回り進み、大通り沿いに出る。大崎橋を渡り目黒川沿いを右へ。一つ目の角を左へ入ると「小松屋」がある。昔ながらの庶民的な雰囲気の蕎麦屋だ。ほっこりする。

絶妙出汁カレー

時間は11時半を少し過ぎたくらいだが、既にサラリーマンが何名かいて、席は半分くらい埋まっている。当たり前だが皆蕎麦を注文している。席に座り、テーブルのメニューを見る。「カレー丼(850円)」があった。店員を呼び「カレー丼」を注文する。待つこと8分ほどでカレー丼が運ばれてきた。

お盆の上にはカレー丼、キュウリと蕪の浅漬け、えのきとわかめが入った味噌汁。カレー丼のルーは透け感がなく、普通のカレーのような色見だ。まずは一口。とろとろとした優しいとろみがあり、鰹だしの香りがとてもいい。スパイスの辛さはあまりないが、甘口というわけでもない。ルーに出汁が溶け込んでいて、なんとも絶妙な味わいだ。具には豚肉とたまねぎが入っていて、あえて食感を残しているたまねぎはしゃきしゃきして美味しい。豚肉はあまり主張しないがほどよい食感。具のボリュームがあるので食べ応えがる。ライスの量に対してルーが多く、最後はライスがヒタヒタになる。よくライスが多くてルーが少ないところがあるが、あれはなんだか寂しい。やっぱりカレー好きにとってルーは主役だから多くかかっていてほしい。浅漬けは程よい塩加減で自家製のような感じ。味噌汁もしっかりとした出汁の風味があり、カレー丼と相性がいい。

汗だくカレー丼

カレー丼と味噌汁が熱々だったこともあるが、店内はエアコンを切られ、入り口の換気だけで温度を調整しているため、食べ終わるころには汗だくになっていた。周りのサラリーマンは涼しそうな顔でざるそばをすすっている。今日はざるそばの方がよかったみたいだ。まぁ美味しかったので良しとしよう。ご馳走様でした。

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中村屋 |東京都新宿区(最寄り駅 東京メトロ 東西線「早稲田」駅)

今日は早稲田で打ち合わせ。早稲田と言えば「早稲田大学」が有名だが、早稲田大学は東大に次ぎ、総理大臣を多く輩出している。早稲田大学の創設者である大隈重信は、外務大臣就任時に不平等を無くすために尽力していたが、反対する組織に狙われ襲撃で足を失っている。明治と大正で2度総理大臣になっているが、当時は国のトップに立つのは命がけだったのだ。そういった逸話があるので早稲田に来るときは胸が熱くなるのだ。

打ち合わせ前に少し時間があるので蕎麦屋で「カレーライス」でも食べようか。たしか、「早稲田大学」近くに蕎麦屋があったはずだ。地下鉄東西線の早稲田駅2番出口を出て、夏目坂通りを駅を背にし、直進すると、餃子の王将が見えるのでそのまま直進。Y字路を右方向へ進むと、道路の左側に中村屋がある。味のある手書き調の看板が目印だ。

暖簾をくぐり入店。年配の男性店員が一人で接客しているようで、少し入口で待つと席へ案内してくれた。

テーブルのメニューを確認すると一番最後のページに「カレー丼(1,000円)」を発見。カレー丼を注文すると5分程で出て来た。

餡かけカレー

濃い茶色に餡かけのような透明感のあるルー。長めに切られたネギがごろごろ入っているのが見える。まずはルーを一口。出汁の香りが強いが、カレーらしい香りはない。カレー風味の餡かけご飯という表現がピッタリだ。片栗粉がたくさん入っているせいか、とろみがプルっとしている。具はネギの他に豚肉がごろっと入っているが、火が通り過ぎておらず、ジューシーで美味しい。ネギのシャキシャキとした歯ごたえもいいアクセントになっている。小口切りにされたネギはよくあるが、なかなかここまでダイナミックに切られたネギにはお目に掛かれない。野菜も切り方一つで印象が変わる。こういう切り方は大いに有りだ!ふっくらと炊かれたライスはたっぷりと入っているので食べ応えがある。辛さは辛すぎず、甘すぎず程よい中辛。出汁がきいているので、余計に優しく感じる。箸休めのキュウリ、ニンジン、大根の漬物は丁度いい塩加減で口の中をさっぱりとせてくれる。

魅惑の赤だし

味噌汁は赤だし。赤だしの味噌汁は私の好物なのでとても嬉しい。これだけでごはんをおかわりしたくなる。ほっとする味わいで五臓六腑にしみわたる。メインはカレー丼だというのに、ついつい味噌汁とライスで進んでしまう。ライスをルーよりも先に食べつくしてしまったが、残りはルーだけで完食した。お腹いっぱい、心も満たされてので、この後の打ち合わせも頑張れそうだ!
ご馳走様でした。

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そば処 まつや|東京都豊島区(最寄り駅 JR山手線「池袋」駅)

今日はこれから「雑司ヶ谷」の営業先に行くことになっている。天気もいいし、折角なので都電に乗っていくか。都電からの景色を見るのも悪くない。最寄りの「東池袋四丁目」から都電に乗り、景色を堪能。線路の幅が狭く、住宅街を通る時なんか、かなり家と近い。信号がないバスのような感じだ。春先は桜が見えたりして四季折々の景色が楽しめるのも都電のいいところだ。

ハートをつかむキャラクター

 

都電には「とあらん」という緑色をしたキャラクターがいる。走るという意味とランランといった楽しい気持ちを組み合わせたのが名前になっているらしい。胴体が長いのであまり可愛らしさがないが、キャラクターがあると親しみやすくなるものだ。ちなみに都バスは「みんくる」。息子がみんくるを気に入ってしまい、くつしたとぬいぐるみを買ったことがあったな。なんとなく鉄道系のキャラクターは緑色が多い感じがする。都内の路面電車は今は、この「さくらトラム」しか残っていないが、昔は40以上もあった。昔ながらのいい景色が減っていくのは寂しものだなとしみじみしながら「都電雑司ヶ谷」駅で降りる。

いつもの下さい

丁度いい感じに時間もあるし、空腹だし「カレーライス」でも食べるか!よくランチで出前を頼む「そば処 まつや」がこの辺にあったはず。そういえば店に行くのは初めてだな。「東通り」を300mほど進むと、右手に「美容室boom」と「KAWAIピアノ」が見えた。

間の細い道を右折し、急に住宅街になり不安になる。突き当りまで進むと左手「そば処 まつや」が現れた!なんだか、かなり年季が入っている外観じゃないか。とりあえず入ろう。

店内は16席ほどでこじんまり。いつも出前なので分からなかったが、界隈では人気があるのか、にぎわっている。前の客は入店直後に「冷やしたぬき大盛で!」と注文している。きっと常連に違いない。ここは私も負けていられない!「カレーライスいつもので」と声を張り店員に伝える。

「カレーライス」は650円。私のようなサラリーマンには程よい価格だ。たまに1,000円越えの「蕎麦屋のカレー」なんかもあるが、あれは手軽さがないから好きじゃない。

フラットスリー

2分ほど待つとカレーが運ばれてきた。白いカレー皿には半分ライス、半分ルーが盛られている。少し黄色味がかった茶褐色のルーは見るからに美味しそう。ルーにはピリリとした辛さとコクがある。出汁っぽい香りはないが、カレーらしいスパイスを感じられる。

ライスは小粒で甘みがある。このライスの甘みがピリリとしたルーと合う。具は豚バラ、玉葱スライス。豚肉はうまみがあり美味しい。

普段は出前なので付いていなかったが、ゴマとネギが入った醤油ベースのスープも付いていてカレーの辛さをリセットしてくれる。この組み合わせいいぞ!あっという間に完食。

壁を見ると元サッカー日本代表のフィリップ・トルシエ氏のサインを発見!!何!あのトルシエが来たのか!!店員に聞くと、19年前(2001年)代表監督就任時に来店したとのこと。フラットスリー懐かしい。もう19年前なんだね…。
ご馳走様でした。

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