一由そば|東京都荒川区(最寄り駅 JR線「日暮里」駅)

日暮里駅は買い物で降りる事が多いが、実は「谷中銀座」以外の日暮里の姿を知らない。今日はあえて逆側にいってみよう!思い立ったが吉日。せっかくなのでカレーライスを食べよう。口コミでも人気の立ち食いそば屋「一由そば」に行ってみた。日暮里駅を繊維街方面へ進み、舎人ライナー沿いの尾久橋通りを少し入った路地裏に「一由そば」はある。立ち食いそばというと駅中のイメージが強いが、一由そばは駅から少し離れた徒歩5分弱の路地裏にある。少し寂しいタピオカ屋を過ぎてすぐ左の路地を曲がると見えてくる。

ファミレス蕎麦屋

この日は平日の19時過ぎに来店したが、すでに6人ほど並んでおり店内は満席。コロナ禍関係なしといった感じで大盛況だった。店内は8坪程で狭く、デッドスペースに揚げ物用の油が置いてあり圧迫感がある。中年の男性店員2人で切り盛りしている。客層は幅広く老若男女関係なく来ている。驚いたのが、立ち食い蕎麦屋なのに家族で来ている客もいて、ファミレス代わりになっていた。

少人数精鋭部隊

自分の順番が来たのでお目当ての「カレーライス」を注文すると一人の店員がお会計、その横を見るともう一人が調理担当でテキパキとカレーを準備している。大きな業務用炊飯器で炊かれた純白のライスが盛られていく。アッという間にカレーが完成。お会計をしてる最中なのに!実に手際がいい!やはりこれだけ来客数が多いとこのペースでないと回らないのだろう。それにしても息がぴったりで無駄な動き一つなかった!入り口左側の席が空いていたのでそこに席をとりカレーライスを食べることにした。

美味しさの秘訣はバランス

出て来たカレーは艶と褐色がまぶしいパーキングエリアでよく見るようなカレーライス。

全体としてボリューム多め。まずは一口。具は豚小間のみ。

おそらく玉ねぎなどの野菜は入っているがすべて溶けてしまっている。具は完全に脇役でルーで勝負をしている印象。鰹出汁が使われているであろう香りもするが、決して全体のバランスを崩すような主張はせず合宿で出されるカレーのような疲れを癒してくれるどこかホッとする味わい。

カレーライス特有の油っこさはほとんどなく食べやすい。スパイスの香りも辛さもしっかりと感じることができる。ライスは固くもなく、柔らかくもなくちょうどよい固さでカレーライスにピッタリ。立ち食いそば屋だから実はあまり期待していなかったが美味しかった。

次来るときは一番人気のかき揚げ蕎麦が食べたい。

安定の大衆店

店を出ようとするとまた混んできて外には4組ほど並んでいた。きっと一日中列が途切れないのだな。コロナ禍で生き残るのはこういう店なんだと思った。ご馳走様でした。

 

店名:一由そば
住所:東京都荒川区西日暮里2-26-8
営業時間:24時間営業
定休日:年中無休
アクセス:JR線、日暮里舎人ライナー、京成本線「日暮里」駅、徒歩5分