開高庵|東京都北区(最寄り駅JR山手線「田端」駅)

東京に住みはじめてかなりの年月になるが、未だにわからないこと、行ったことのない場所が沢山ある。新型コロナウイルス感染症拡大で、海外に遊びに行けるのはどれくらい先になるのだろうか?しかし、地元、そう、東京で、初めて行く場所が山程あるので、まずは、この辺を制覇しても良いのは?と最近は、思うようになってきている。東京をグルッと一回りする山手線。乗らない日は無いというくらい通学、通勤で使ってきた。しかし、そんな山手線でも降りたことの無い駅がある。今回、初めて下車したのは、田端駅。そんな田端駅に、開高庵はある。

田端駅北口

上野駅から池袋駅方面に向かう山手線に乗る。出来れば、進行方向の前方の車両に乗ることをおすすめしたい。上野→鶯谷→日暮里→西日暮里→田端、この順番で田端駅へ到着。電車を降りると、エスカレーターがあり、そのまま上へ。田端駅北口を出て、改札を背にして一番左側の信号を渡り、道路沿いに左へ歩く。どちらかというと田端駅の賑わいのある方向ではないので、少々不安になるが、そのまま道路を歩くと鉄橋が出てくる。この鉄橋を上に見ながら歩き続けると左側に「開高庵」が出てくる。「開高庵」の手前にはインド料理店があるので、少しわかりにくいかもしれない。

蕎麦屋らしい蕎麦屋

開店直後ということで、店には客は一人もいない状態で、席につく。店は、14席くらいで満席になる感じ。壁には、蕎麦の産地説明が沢山、貼られている。どうやら季節により、蕎麦の産地が異なるものを使用しているようなのだ。現在(9月中旬)の蕎麦の産地は、千葉県八街産とのこと。そして、蕎麦屋らしく日本酒、地酒の説明。特別純米酒陸奥八仙(青森県八戸市)や純米大吟醸出羽燦々、、色々と日本酒、地酒について書かれている黒板があるのだ。テーブルのメニューを確認すると、「カレーライス(750円)」があったので注文。注文してから約20分くらい経った頃にお目当てのカレーライスが出てきた。

珍しい辛口

蕎麦屋のカレーを色々と食べているので、自分の中で色々とわかってきたことがある。まずは、蕎麦屋のカレーは、比較的、甘口〜中辛程度の辛さが多く、出汁というか?蕎麦つゆがコクを作り出しているように思える。しかし、「開高庵」のカレーライスは、珍しく辛口。食べ始めると若干、汗が滲むような辛さなのだ。

具が大きめ

そんな「開高庵」のカレーライスの中に入っている具材は、「玉ねぎ」「鶏肉」。どちらも大きめにカットされていて、「玉ねぎ」は、シャキシャキ感があり、歯ごたえが楽しめる。「鶏肉」は、こちらもかなり大きめにカットされている為、食べごたえあり。そして、カレーが適度に染み込んでいるので、美味しいのだ。

出汁の甘さが引き立つ美味しさ

先に、書いたが「開高庵」のカレーライスは、珍しく辛口。しかし、ただの辛口という感じではないのだ。カレーらしい辛さの後に、甘さが感じられる。これは、出汁?つゆの甘さ?なのかもしれない。帰りがけに店主に、「カレー、少し甘いですよね?」「ん?甘い?」「あー辛いですけど、甘さというか?コクというか?そんな感じがするのは、蕎麦つゆですか?」と聞くと「出汁」とかえってきた。やはり、蕎麦屋のカレーライスは、出汁が決め手なのだ。蕎麦屋のカレーで、辛口という比較的珍しいカレーを食べたければ、「開高庵」をオススメしたい。具の大きさも素晴らしく、これで750円(税込)。かなり満足できると思えるのだ。ご馳走様でした。

 

店名:開高庵 (カイコウアン)
住所:東京都北区田端2-7-25
営業時間:[月火水金土日]11:00~14:00、 17:30~23:00
定休日:木曜日
アクセス:JR山手線「田端」駅 徒歩4分