松竹庵|東京都中央区(最寄り駅東京メトロ日比谷線「人形町」駅)

今日は人形町に来ている。この辺りは古いビルと新しいビルが混在していて独特な雰囲気がある。新しいビルは都会的でいいが、古いビルは建っているだけでその土地の歴史を感じれられ、味わいがあっていい。昔ながらの景色が残っているのは貴重だ。
以前来た時に気になっていた、年季が入った外観の「松竹庵」という蕎麦屋に行ってみたくなった。

浅草今半と人形町今半

場所は、人形町通りの大黒屋のとなりで、並びにはすき焼きで有名な「今半」がある。日比谷線の「人形町駅」A2出口から徒歩1分程の場所だ。半蔵門線の「水天宮前駅」7,8番出口からも徒歩1分程と駅から近い。ちなみに人形町の今半は浅草の今半の暖簾分けで、歴史が長いと思いきや、昭和31年開業と意外にも新しいのだ。

年季を感じる蕎麦屋

目的地の「松竹庵」に到着。入り口はコロナ感染対策のため開けられている。色褪せた暖簾は年季を感じるな。店内に入り見回すと、昼時とあって賑わっている。私のようなお1人様客が多そうだ。店員と客が気さくに会話をしている様子から、近くに住んでいる常連客ではないだろうか。

通された席に着きテーブルのメニューを確認すると「カレー丼(950円)」を発見!これに決まり!店員を呼び「カレー丼」を注文する。

さらさらさっぱりカレー丼

3分半ほどで出てきた。カレー丼、お吸い物、白菜の浅漬けのセットだ。ルーの色はハヤシライスを少し茶色にしたような褐色。具は薄く切られた玉ねぎと豚肉がたくさん入っている。豚肉は厚めで、食べ応えがありそうだ!まずはルーから頂く。
蕎麦屋のカレー丼にしては珍しくルーがサラッとしていて、ライスの粒ひとつ一つに馴染み、卵かけご飯のようにコーティングされている。しっかりとした辛さがあり、後から鰹だしの香りと旨味が追ってくる。このメリハリがたまらなく美味しい。

食べて進めて気付くと、ルーはどんぶりの底にまで浸透していてた。ひたひたとまではいかないが白いところがないほどにルーがしみ込んでいる。計算されたとろみが職人の腕の良さを感じさせる。具の豚肉は煮込まれすぎておらず、ジューシーで美味しい。玉ねぎは柔らかく甘みがあり、全体を優しい旨味で包んでいる。
白菜の浅漬けはさっぱりとしていて箸休めには丁度いい。お吸い物はしょうゆで塩味を調整しているようで独特な香りがする。

具にはカイワレとなるとが入っている。なるとなんて老舗の街中華でない限りなかなか出会えない。このピンクの渦巻がなんともいい。
カレー丼、漬物、お吸い物と綺麗に完食!

大盛りざるそば

ちなみに、ここの蕎麦は量が多いことで有名らしい。私以外の客は当たり前だが、蕎麦を頼んでいて、ザルの上に大盛りの蕎麦が盛られている。プラス100円で大盛りにできるようだが、普通盛りでも十分に量がある。蕎麦をメインで食べたい人にはおすすめだ。
ごちそうさまでした。

店名:松竹庵
住所:東京都中央区日本橋人形町1-15-5 柏原ビル 1F
営業時間:[月~木、土]11:00~21:00、[日・祝]11:00~20:00
定休日:金曜日
アクセス:東京メトロ日比谷線「人形町」駅徒歩1分