そばよし |東京都中央区(最寄り駅 東京メトロ銀座線「三越前」駅)

今日は日本橋にある東京一有名な蕎麦屋「そばよし」を目指す。
NHKの「ブラタモリ」でタモリ氏が絶賛した蕎麦屋で、江戸時代から続く老舗の鰹節問屋「中弥商店」が運営している。
鰹問屋がやっている蕎麦屋なんてそばよし以外にないが、色んな蕎麦屋のカレーを食べて来たので他の店とどう違うのか確認したい!とても楽しみだ!

航海士・ウィリアム・アダムス

場所は三越前駅 A1出口を出て「大黒屋」と「八木長本店」の間を左折。「按針通り(あんじん)」を200mほど直進し、昭和通りにでたら右折すると「そばよし」がある。
「按針通り(あんじん)」は、徳川家康に外交顧問として使えたイングランド人航海士の三浦按針(ウィリアム・アダムス)に由来し、この近くに屋敷があったことから、名前が付いる。

店の外観は老舗の貫禄といった感じはなく、昭和の大衆蕎麦屋の雰囲気。こういう外観は入りやすいので好きだな。看板には「鰹節問屋直営」「化学調味料を一切使用しないつゆが自慢」と書かれている。

鰹節のルーツ

現在の鰹節が出来たのは実は結構最近で江戸時代。その前にも鰹節に近いものはあり、古墳時代に遡ると、干した鰹を出汁として使ったり、燻製ではないが、煮て干した物を使っていたようだ。現在の鰹節は角屋甚太郎が燻乾を始め、そこから鰹節が作られるようになった。鰹節は日本発祥のような印象があるが、日本と同じ島国のモルディブでも鰹節を作っていた。モルディブは燻乾のみで荒節が主流だが、日本はカビ付けをした枯節を作っていたので技術としては進んでいる。枯節はカビが自然に発生し偶然できた事が始まりだ。このカビが乾燥を進ませ、うまみ成分を増やす働きがあることに気付き枯節も積極的に作られるようになった。ちなみに今でこそ世界中で鰹節が作られているが、本枯節を作れるのは日本だけで、とても高い技術なので他国が真似出来ないとか。当たり前に口にしているが、とてもありがたいのだ。

本物の蕎麦屋のカレー

店内に入ると右手に食券機があった。本心としてはタモリ氏絶賛の蕎麦が食べたいが、グッとこらえて「カレーライス(450円)」を押す。このブログをやっていて、いいことは好きなカレーが食べられることだが、他のメニューを食べたい時も多々あるのでこういう瞬間が一番辛い(涙)買った食券をカウンターの店員に渡し、列の最後尾に並んで順番を待つ。

5分程待つとカレーライスが出て来た。お盆を手にし、空いてる席に座る。

おぼんにはステンレス製のカレー皿とステンレス製のスプーン。あれ!なんだか給食みたい!カレーとルーは分かれていてハーフ&ハーフ。見た感じ黄色が強く美味しそうだ。具は入っているようだが、見た目からだと何が入っているか確認出来ない。

まずはルーをすくい眺めてみる。粗みじんの玉ねぎと細切りの玉ねぎがたくさん入っている。大きさがバラバラなので手で切っているようだ。細切りの豚肉も入っている。鼻で嗅いだ香りは鰹だしの香りがする。一口食べてみるとさすが鰹節問屋らしく風味豊かな鰹節の香りが広がる。確かにしっかりと出汁がきいているがカレーらしいスパイスも感じられるので味に締まりがあって美味しい。これぞ本物の「蕎麦屋のカレー」。

カレーライス大歓迎

テーブルには福神漬けも取り放題で置かれているので店としてもカレーの注文は大歓迎と見た。店の雰囲気によっては蕎麦屋でカレーを頼むのは頼み辛い時もあるがこういうがあると少し安心する。噂にたがわず美味しいのであっという間に完食してしまった。
ご馳走様でした。次回は蕎麦を食べるぞ!

 

店名:そばよし 
住所:東京都中央区日本橋本町1-1-7 本町山崎ビル1F
営業時間:平日 7時30分〜19時00分
定休日:土曜・日曜・祝日
アクセス:銀座線「三越前」駅より徒歩3分