トミヤマカレー|東京都豊島区(最寄り駅 JR線「大塚」駅)

カレー激戦区池袋のお隣「大塚」に新宿の「カレーライス」の名店「草枕」で修行したオーナーが「トミヤマカレー」をオープンしたとのことで早速調査に行くことにした。草枕修業後、2018年梅ヶ丘に間借でスタートし、今年大塚駅南口にオープン。大塚は間違いない店が多いと、ひそかに囁かれている。そんな実力店ひしめく大塚に黒船到来か?期待が膨らむ。店舗はJR線「大塚駅」南口にあるサンモール商店街入ってすぐの右側にある。もちろん「都電さくらトラム」の「大塚駅前駅」からも近く、JR線、都電共に徒歩1分の場所にある。

合い掛け一本勝負

黄色いバックに緑の文字が眩しい看板が昭和の雰囲気を残す商店街でひときわ目を引く。外観がポップで分かりやすく、間違えようがない!分かりにくいカレー屋が多いがこういう外観は安心するし、何より入りやすい。入店しメニューを確認すると日替わり合い掛け2種のキーマカレーのみ。優柔不断な私には、一択という選択肢は非常にありがたい。しかも飽きないように日替わりとなっているのでこれなら毎日でも通える。

魅惑のキーマカレー

今日の日替わりカレーは「人参と豚のキーマ」、「ゴボウと鶏のキーマ」の2種。トッピングにゆで卵、ほうれん草を選択し注文。値段は1,300円。ここは他の日でもキーマカレー以外は出さない「キーマカレー専門店」のようだ。厨房を見ると店員がサラサラとしたルーを直接ご飯の上に注いでいる。待つこと5分。カレーが運ばれて来た。先ずは「人参と豚のキーマ」。

最初に感じるのは野菜の優しい甘み。甘みの中にクローブ、カルダモンの爽やかな香りが鼻に抜ける。同時に豚肉のコクが口全体広がる。美味しい!食べ進めると辛みが口に残る。続いて「ゴボウと鶏のキーマ」。こちらも野菜の甘みから始まり、ホールスパイスの爽やかな香りが鼻に抜ける。鶏ひき肉を使っている分こちらの方があっさりしている。

キーマでインド旅行気分

スパイスの複雑な味わいは、まるでインドに来た錯覚に陥る。人参とごぼうを個々に食べると瞬間的に日本に帰ってくる。旨味がギュッと詰まった人参とごぼうは、まるで田舎のおばあちゃんが作ってくれた煮物のように優しく懐かしい味がした。

もう一度カレーを口へ運ぶ。辛みが口に残り、トッピングされたゆで卵を食べるといい具合に辛さが中和される。これはマスト!辛いのが苦手な人はトッピングを温泉卵に変更が出来るのでこちらもおすすめ。日本らしい優しい味わいと刺激的なインドの味わいが混じり合い、何度も日本とインドを行き来した。これはまさに「口の中のインド旅行」といっていいだろう。途中から2種類のカレーを混ぜ合わせて、より複雑な味わいを感じながら食べていく。あっという間に完食した。毎日メニューが変わるので次はどんな感動をくれるのか。お店を出る頃には次来る日のことを考えていた。
ごちそうさまでした。

 

店名:トミヤマカレー
住所:東京都豊島区南大塚3-55-1
営業時間:[火~金]11:30~15:00、[土]11:30~15:00、18:00~20:30
定休日:日曜、月曜
公式:https://tomiyamacurry.com/
アクセス:JR線「大塚」駅より徒歩1分