デリー 上野店|東京都文京区(最寄り駅 東京メトロ 銀座線「上野広小路」駅)

今日は御徒町の「吉池」に行く用事があったので寄ることにした。昨夜から爆弾低気圧が来ていて天気が不安定だったが上野駅から歩く。JRの中央改札口を出て上野広小路亭方面に歩く。富士そばの角を右に曲がり300M程進むと「デリー」がある。1956年開業の老舗カレー専門店「デリー上野店」は柏の名店「ボンベイ」のシェフなど多くの名店シェフが修業し、独立していった。暖簾分けだと、「高岡デリー」、「札幌デリー」、「新川デリー」があり日本のカレー屋の原点ともいえる店なのである。現在直営は都内に3店舗あり、本店は上野店。実は私自身、何度も来店していて「デリー」の大ファンなのである。カレー好きは一度は来店するであろう「カレーライス」の名店中の名店。人気メニューは「カシミールカレー」と「コルマカレー」この二つは中毒性が高い。

徹底したコロナ対策

日曜日の16時に訪問したが、すでに3組が並んでおり店の外で待つことになった。待っていると店内からスパイスのいい香りが漂って来てこの香りだけで空腹感が増してしまう。

カレーが待ち遠しい。今日は「コルマカレー」を頼もうと決めていた。10分程で中に案内された。空いている席を見ると店員が忙しそうに消毒用のスプレーを吹きかけて掃除をしている。店内がかなり狭いので密になりやすく頻繁に消毒をしているのだろう。飛沫防止の為席には透明の板が取り付けられていた。相席が基本だが、これだけしっかりと対策をしていると安心感が持てる。席に着くとテーブルにルーをかける用のスプーンとカレーを食べる用のスプーンがセットされていた。すぐに店員を呼び「コルマカレー(1,020円)」を注文した。

主役と脇役のいいコンビ

5分程でライスが出て来た。大きな丸い皿に平べったくライスが盛られている。結構量がある。ライスが来てからさらに1分ほど待つとルーが来た。ステンレス製で楕円型のカレー皿にルーが盛られている。デリーの良さは単に「カレー」が美味しいというわけではない。脇役(漬物)も美味しいのだ!

テーブルの上にあるステンレスの入れ物の中にはアチャール(玉ねぎの漬物)とキュウリの漬物が置かれていて、これをカレーと一緒に食べるのが常連の食べ方なのだ。

まずはアチャールをライスの上に乗せる。よし、準備は整った。ライスとアチャールだけで食べる。うーん!美味しい!玉ねぎの甘み、苦みがよいバランスでライスと合う。ライス自体がとても美味しい。さて次はジャガイモ、チキンをライスに乗せる。ジャガイモとライスだけで食べてみる。甘い!ジャガイモとライスの甘みの一体感が何とも言えない。美味なのだ。チキンとライスで食べてみる。チキンはもも肉でぷりっとしていて美味しい。カレー屋の「カレーライス」のチキンはルーと煮込まれていることが多いが、デリーはルーと具は別に調理されているため、しっかりと具の旨味を感じることができる。

無限にループする美味しさ

さてとやっとルーの出番だ。ルーをライスにかけて口へ運ぶ。玉ねぎの甘い香り、ニンニクの食欲がわく香り、スパイスの上品な香り広がる。しっかりとした酸味も感じられる。美味しい!すごく美味しい。玉ねぎを炒めたときの油なのか、油のこってり感もある。二口目はアチャールとルーを一緒に食べる。最高!!!生玉ねぎのシャキシャキとした食感と甘さがたまらない。スパイスの苦みも感じられどんどんライスが進む。これぞ美味しいカレー!汗がじっわと出てきて食べていると頭がすっきりしてくる。スパイスのパワーを感じる。これがデリーの「コルマカレー」だ!「コルマカレー」は一人前に玉ねぎを1.5玉も使っていて、それを焦がさないように黒くなるまで炒める手間のかかっている貴重なカレーなのだ。ちなみにかすかに感じる酸味は梅干の酸味なんだとか。私の中ではナンバーワンのカレーであることは間違いない。何度食べても本当に美味しいし、何度も食べたくなる。また上野に来たら食べに行くぞ!

ご馳走さまでした。

 

店名:デリー 上野店
住所:東京都文京区湯島3-42-2
営業時間:11:50~21:30(L.O)[1/2~1/3]11:50~19:30(L.O)
定休日:年末年始
公式:http://www.delhi.co.jp/
アクセス:東京メトロ銀座線「上野広小路」駅より徒歩2分