近所にカレーの有名店があるが、いつも行列を見て諦めていた。今回「カレーライス」の記事を書くことになったので思い切って行ってみることにした。千葉県柏市にあるカレー専門店「カレーの店ボンベイ」はJR柏駅東口のハウディモールを抜けたバス通り沿いにある。柏を代表するカレー専門店。一見カフェと見間違えてしまいそうな外観は女性一人でも入りやすいため、女性客も多め。
1968年にオープンし、長年ファンに支持され、途切れない行列はもはや柏の名物。一番人気は激辛のカシミールカレー。昭和31年開業の有名店で上野のカレーとインド・パキスタン料理専門店 「デリー」で修業を積んだオーナーが開業した歴史あるお店。メニューはチキンカレー、ビーフカレーなどの定番から本格派のカシミールカレー、野菜のみを使ったボンベイカレーなどがある。
圧倒的人気？のカシミールカレー
この日は日曜日の11時に来店したが、すでに満席で5分程外で待ち店員に案内され着席。「モヤさま」や「アド街」でカシミールカレーを食べているところを見たことがあったのだが、来店は初めてなのでまずは店員に一番人気のカレーライスを聞いてみた。店員が「カシミールカレー(900円)」が一番人気というので券売機でカシミールカレーを選択し券を店員へ渡す。店員がカシミールカレーが人気と言っていたが周りの客の注文は結構バラバラ。ひとまずカレーを待とう。５分ほど待つと到着した！
スパイス爆弾
器は清潔感があるステンレス製のカレー皿。ライスとルーは別盛り。ニンニク、玉ねぎ、スパイスの香りが鼻に抜け食欲をそそる。ルーの色は黒めでいかにもたくさんのスパイスが溶けている印象。一口目は胡椒とニンニクの芳醇な香りが広がり、二口目からスパイスの苦み、コクと辛さでライスがどんどん進んでいく。店員にどんなスパイスが使われているかと聞くと「キャラウェイ、生姜、シナモン、胡椒、クミン、ナツメグ、クローブ、ローレル」など30種類以上が入っているとのこと。なるほど複雑な香りと味わいは納得する。たいていのカレー屋は20種類ほどが多いが、それよりも10種類も多くスパイスが使われている。店主の深いこだわりを感じる。
超攻撃的なカレー
夏の暑さを忘れるくらい攻撃的な辛さがカシミールカレーの特徴。上野・デリーのルーと比較するとボンベイのルーのほうがずっと辛い。旨味よりも辛さが強いので大人向け。辛さに強い方でも刺激の強さに驚く。辛さなのか、痛みなのか、だんだんとわからなくなってきた。
史上最強の辛さとオアシス
具はシンプルにチキンとジャガイモ(メイクイーン)のみ。ジャガイモは甘みがあり辛さの中のオアシス。辛さで口の中がいっぱいになったら、とりあえずジャガイモを食べるのことをおすすめする。チキンはしっかりと火が通ていて固め。ルーはサラサラ、さっぱりしているので、思いっきりライスにかけて食べるスタイル。ライスは固めに炊かれているのでサラサラなルーを吸い込みスプーンですくいやすくなっている。テーブルには箸休めのキュウリ、玉ねぎのピクルス(アチャール)が置かれているのでルーの味変にも使える。食べ終わると汗だくになり人生で一番辛い物を食べたかもしれないという気分にさえなった。辛い！とにかく辛い！！しかしこの辛さが人気の秘訣なのだろう。ちなみにボンベイの近くには中華・大島があり、ボンベイと同じく上野・デリーで修業したオーナーがカレーを出している。ルーツが同じなのでメニューのラインナップが似ているようだ。
店名：カレーの店 ボンベイ 本店
住所：千葉県柏市柏3-6-16 磯野ビル 1F
営業時間：11:30～21:00
定休日：月曜日、年末年始
公式：http://curryhouse-bombay.com/
アクセス：JR線、「柏」駅より徒歩5分
