ナイルレストラン|東京都中央区(最寄り駅 日比谷線「東銀座」駅)

日本で一番歴史あるカレー専門店「ナイルレストラン」歌舞伎座からほど近い昭和通り沿いにあるナイルレストランはインド人独立運動家A.M.ナイル氏が1949年に開業。A.M.ナイル氏の次男であるG.M.ナイル氏が後を継ぎ、現在はG.M.ナイル氏の長男 善己ナイル氏が3代目を継いでいる。著書やオリジナル商品、コラボ商品などをプロデュースし、現在国民食となったカレーを日本中に広めたカレーの歴史ともいえる名店。

絶えない行列

日比谷線、都営浅草線 東銀座駅A2出口から徒歩1分の昭和通り沿いにあるピンク色の外観が特徴。この日は日曜日の正午に来店。すでに3組ほど外で待っていたので後ろに並び20分程待つと、現在のオーナー善己ナイル氏が店内に案内してくれた。

夜でも食べられるランチ

銀座の老舗特有の敷居の高さはなく、アットホームで老若男女問わず人気がある。ナイルレストランの一番人気は9割以上が注文するチキンレッグをまるごと1本使ったムルギーランチ。ランチという名前がついているが、いつでも注文可能。

半強制型カレー

1F中央の席に着席すると流暢な日本語を話すインド人店員が注文をとりにきた。店員が「定番でいい?ムルギーランチ」というので反射的に「はい」と答えてしまった。まあ初めて来たのでみんなが注文するであろうメニューにしようと考えていから良しとしよう。「ムルギーランチ(1,500円)」を待つ間に店内を見回すと先代のG.M.ナイル氏の著書が置かれ、かなりのインパクトがあった。他にもオリジナル商品も多数あり、商売っ気が強い。3分ほどで「ムルギーランチ」が到着。

圧倒的な存在感のチキンレッグ

大きなステンレス製のお皿には、これまた大きなチキンレッグと黄金に輝くターメリックライスが盛られ、見た目から食欲をそそる。アニメに出てきそうなサイズのチキンレッグは見てるだけでウキウキしてしまう。黄色みがあるルーはどこか安心感があり、きっと辛くないんだろうなと想像する。

ムルギーランチの食べ方は全部混ぜスタイル。ルーはクローブと玉ねぎの香りが感じられ、野菜の甘さと、さわやかな後味が特徴。確認するとクローブ、ナツメグ、ターメリック、クミン、カルダモンが使われているとのこと。野菜を煮込んだ自然なとろみがあり、油の量は少なめ。ボリュームがありながらもさっぱりと食べられる。インドカレーと日本のカレーのいいところをうまく融合させたような印象。

素材へのこだわり

チキンレッグは店員がナイフで骨を外し食べやすい大きさにカットしてくれる。よく煮込まれていてほろほろと崩れる柔らかさ。これだけ煮込まれているので鶏の旨味がないのではと期待感を低くしていたが、旨味がしっかりとありライスとの相性が抜群。黄金に輝くターメリックライスは柔らかいながらもパラパラとしていて食べやすく、トッピングされているマッシュされたジャガイモがクリーミーでライスとの一体感を出す。カレーに入っているジャガイモは大きめにカットされているのが主流だが、マッシュされたじゃがいもはルーの一部になりライスとよく絡む。うーん美味しい。実に美味しい。ライスは岩手県産のお米を使用しているようで、甘みと旨味が感じられる。専門店のカレーだが、辛さも万人に受け入れやすいのでインドカレーが苦手な方にも食べやすいのでおすすめ。スパイスの香りと野菜のコク深い味わいがたまらない。

綺麗に完食!ご馳走様でした。

 

店名:ナイルレストラン
住所:東京都中央区銀座4-10-7
営業時間:【平日・土】11:30~21:30【日・祝】11:30~20:30
定休日:火曜日
公式:http://www.ginza-nair.co.jp/
アクセス:日比谷線、都営浅草線「東銀座」駅より徒歩1分