やぶそば|東京都文京区(最寄り駅東京メトロ千代田線「千駄木」駅)

藪そば発祥の地としても有名な東京都文京区千駄木。千駄木の団子坂付近がその場所とのこと。そのことから文京区千駄木近辺には、蕎麦屋が多い。本来、行こうと思っていた店が改築中ということで、「千駄木」「薮そば」で検索して、真っ先に出てきた「やぶそば」。薮そば発祥の地の薮そばと関係あるのか?ないのか?わからないまま「やぶそば」へ行ってみた。

千駄木駅2番出口

文京区千駄木。明治の文豪が住んでいたという歴史があり、なんとなく文豪の風情が残る街。お屋敷街としても有名で、人が住んでいる気配がないような巨大な家が立ち並ぶエリアもある。そんな文京区千駄木は、東京メトロ千代田線「千駄木」駅を降りる。今回の「やぶそば」は、2番出口を出て3分くらいのところにある。(藪そば発祥の地の「団子坂」は、千駄木駅1番出口)2番出口は、谷根千でも人気スポットになっている「谷中銀座」という商店街寄りの出口なのだ。そんな「やぶそば」のカレー丼を食べてみた。

昔ながらの蕎麦屋

東京メトロ千代田線「千駄木」駅2番出口を出て、不忍通りを道灌山方面へ歩く。1つ目の信号を越えて、路地ぽい道が出てくる。

その路地を右折するとすぐ、右側に「やぶそば」は、出てくる。この路地は、新しく出来たハンバーガー屋やカフェが乱立していて、スマホを片手に、場所を探しながら新しく出来たお店へ入っていく20代くらいの男女が数名。そんな中、スマホ片手に…「やぶそば」へ。見た目、かなり迫力がある「昔ながらの蕎麦屋」な感じ。暖簾をくぐり、席につく。

グルっと店内を見渡すと座席数は、45くらい。、畳敷きの座敷もある。そんな中、「ご注文、決まりました?」と水を持ってきてくれる。これが、また、凄いのだ。昭和を知っている人は、懐かしくなるはず。水を入れるグラスが「アサヒビール」のグラスなのだ。な、懐かしい…。

迷わず「カレー丼(800円)」をオーダー。天井に近い場所の壁に、メニューが書いてある、、。ん??天ぷら定食…1,900円、、。気になる。他のメニューは、800〜1,000円程度。ほぼ倍の金額の天ぷら定食。そんな天ぷら定食を気にしながら更に、店内を見渡すと…ん?あそこにあるのは…もしかして…漫画の単行本が沢山、置いてある…これ、昭和な感じがそのまま残っているではないだろうか?もはや平成を通り越して令和なのだが…。でも、物凄く落ち着くのだ。キョロキョロと見回していると、今度は、お茶が出てくる。今まで行った蕎麦屋でも無かった初めての経験。

カレー丼(どん)?カレー丼(どんぶり)?

オーダーをした時に、聞き直されたのだが、今まで行った蕎麦屋では、カレー丼(どん)と呼ぶところとカレー丼(どんぶり)と呼ぶところがある。大したことではないのだが、店により、同じカレー丼でも呼び方が異なるのが面白かった。カツ丼(どん)は、どんぶりというところは、出会ったことはないし、親子丼(どん)を、これまた、どんぶりというところにも行ったことが無い。どうでも良いことなのだが…こちら詳しい方がいれば教えてください。そんな事でオーダーから待つこと10分強。お目当ての「やぶそば」のカレー丼(どんぶり)が出てきたのである。

水分少なめ。ねっとりカレー丼(どんぶり)

カレーは、スタンダードな蕎麦屋のカレータイプ。スパイスが多少、効いていて、辛さは中辛。ここまでは、スタンダードタイプなのだが…蕎麦屋のカレーは、出汁が多めに入っているところが多いので、シャバシャバな感じが多い。しかし、「やぶそば」のカレーは、出汁はかなり効いているのだが、ねっとりとしていて、水分はかなり少なめ。カレーの材料は、鶏を大きめに切ったものと千切りにした玉ねぎが、多めに入っている。この玉ねぎがねっとりとしたカレーに絡むので、絶妙。鶏肉にも、出汁とカレーが染み込んでいて美味い。そして、カレー丼(どんぶり)ならではの「漬物」。この漬物の白菜の塩加減も絶妙。これは、ビールでもいけるのでは?というくらいなのだ。
そんな感じの熱々のカレー丼(どんぶり)をあっ!という間に平らげてしまったのだ。ごちそうさまでした。カレー丼(どんぶり)のスパイス?熱々のカレーのせいか?ほのかに汗が出る。そんな心地よさを体験しながら店を出る。やはり、蕎麦屋のスタンダードタイプのカレーは、飽きない美味しさなのだ。

 

店名:やぶそば 
住所:東京都文京区千駄木3-42-7
予約・問い合わせ先:03-3821-0647

営業時間:11時〜14時、17時30分〜19時30分
定休日:日曜
アクセス:東京メトロ千代田線「千駄木」駅 2番出口徒歩3分