金城庵 本館|東京都新宿区(最寄り駅 都電さくらトラム「早稲田」駅)

全国的にも珍しい路面電車 都電さくらトラム。都電にはオリジナルグッズがあるのはご存じだと思うが、実は銘菓もあるのだ。
あまり知られていないが「都電もなか」と「ほのぼの都電サブレ」は厚生大臣賞、名誉総裁賞をとった名誉あるお菓子なのだ。この賞は毎年全国で「全国菓子大博覧会」が開かれ、そこで皇室が選出する総裁賞、内閣総理大臣賞、厚生大臣賞などを決定するのだ。どれくらい凄いかというのは賞の名称でお分かり頂けると思うが。機会があれば是非食べて欲しい。
他にも「子育てもなか」なんかもあるので、都電に乗って銘菓をめぐるのも面白いかもしれない。

今日はそんな都電さくらトラムに乗り早稲田駅で降りた。都電早稲田駅交差点を渡り右の道を50mほど歩くと「金城庵本館」が見えてくる。

かなり年季の入った入り口は味があっていい。本館という名がついているが近くに別館らしき店はなさそうだ。暖簾をくぐりいざ入店。広々として清潔感のある店内は大人数が座れるテーブル席がいくつかあり宴会も出来そうな感じだ。

空いてる席に座り、渡されたメニューを見ると「蕎麦屋のカレー(900円)」があった。

黄金!蕎麦屋のカレー

店員に注文し、3分ほど待つと運ばれてきた。黒いお盆の上にはカレーライス、小鉢に赤い福神漬け、サラダが入っている。ルーは黄色く優しいとろみがついていて、具には厚めにカットされた豚肉、玉ねぎと定番の具材が入っている。蕎麦屋で出てくるカレーでは珍しくステンレス製のスプーンがついている。

和と印の融合

ルーを一口。黄色い安心感のある見た目とは裏腹に、スパイスの強い香りが広がり鼻に抜ける。後味に出汁の香り、醤油の香りがふわっと広がる絶妙な味わいだ。これは和と印の完璧な融合なのではないだろうか。よく煮込まれて蕩けるような食感の玉ねぎはスパイスの中のオアシス。甘みと優しさが堪らない。豚肉も厚めだが柔らかく旨味があって美味しい。

スパイス香るあと引きカレー

ライスとルーは少なめだが、この少し足りない量が次回も来たくなる余韻を残してくる。福神漬けを一口。少し甘みがあり、これもスパイスの辛さを程よく中和させる。付け合わせのサラダは店オリジナルのドレッシングを使っているようで程よい酸味が口の中をさっぱりとさせてくれる。カレーライスとカレー丼の中間のような味。これこそが「蕎麦屋のカレー」の由来なのではと自分の中で納得し。残りのカレーを完食した。絶妙なバランスであと引きになるカレーだった。
ご馳走様でした。

 

店名:金城庵 本館
住所:東京都新宿区西早稲田1-18-15
営業時間:[平日]11時30分~15時、17時~22時[日祭日]11時30分~15時、17時~20時30分
定休日:第1日曜日
アクセス:都電さくらトラム「早稲田」駅徒歩2分