可祢井 (カネイ)|東京都豊島区(最寄り駅東京メトロ有楽町線「要町」駅)

今日は得意先に訪問が有り、要町に来ている。何度も要町に来ているが、実は要町でランチを食べたことがない。不思議なもので、会社から近いとあえてここでランチを食べようと言う気持ちにならないのだ。なので今日は開拓をしてみよう!要町駅の2番出口を出て「フレッシュネスバーガー」を左折する。200mほど進み、1つ目の信号を右折すると、右手に青い看板が見えた

たまにある看板

?達筆で読めないがおそらく蕎麦屋。暖簾に「可祢井」と書かかれている。ザ・昭和の蕎麦屋という感じの佇まい!まるで漫画に出てくるような蕎麦屋だ。

平成の時は昭和って結構近い感じがしたんだけど、令和になるとはるか遠くに感じる。江戸も昭和も同じくらい遠く感じる。年号が変わるということはそういうことなのかもしれない。こういう味のある昭和の建物は残してもらいたいな。
蕎麦屋ということは、もしかしたら美味しい「カレーライス」に出会えるかもしれない。ここは勘に任せて入ってみるか。ちなみにここは1番出口からも近いが、横断歩道を渡らないといけないので、信号のない2番出口がおすすめだ。

昭和にタイムスリップ

藍色の暖簾をくぐり入店!店内はコンパクトながら常連らしき客で賑わっていた。
地域密着型の蕎麦屋か。こういうところに一見が入るのって結構ハードル高いんだよな。と思いながらも通された席に座る。そういえば小さい頃、親父にこんな感じの蕎麦屋に連れて行ってもらったな。昭和の雰囲気が漂ってなんだか懐かしい。タイムスリップしたような不思議な気分になった。

究極の2択

テーブルのメニューを確認。
「カレーライス(700円)」と「カレー丼(700円)」が書かれている。うーん。これは悩みどころだが、今日は「カレー丼」の気分。「カレーライス」は次回のお楽しみにとっておこう。

店員を呼び「カレー丼」を注文する。
店員「コーヒー(ホット or アイス)?それともカルピス?」
私「えっ?」
店員「サービスでコーヒーか、カルピスがつきます」
私「?カル…コーヒーで」
店員「コーヒーはホットにしますか?アイスにしますか?」
私「ホットコーヒーお願いします」
いつもの癖で「ホットコーヒー」をお願いしたが、カレー丼を食べた後はアイスコーヒーのが良いのではないか、いやカルピスの方が、などと考えているとあっという間にカレー丼が運ばれてきてしまった。時間にして4分ほどだろうか、キリがないので一旦カレー丼に集中したいと思う!

懐かしのぐるぐる

カレー丼、味噌汁、漬物の黄金の3点セット。
ルーの色は茶褐色。スパイスと出汁の何とも言えない食欲をそそる香りがする。スプーンを入れると、しっかりとした粘性があるが、一口食べるとしつこい粘り気は感じられず、ちょうどいいとろみ。出汁醤油の深みのある味わいが美味しい。具は豚肉と玉ねぎと大き目のなるとが乗せられている。なるとは久しぶりに見たが、このぐるぐるが可愛らしい。子供の時はおふくろからなるとをもらったり、親父からなるとをもらったりしていたな。豚肉は厚みがあり、歯ごたえが感じられる。玉ねぎのシャキシャキとした触感が口の中で一緒になるのが心地よい。味噌汁はネギとわかめがたっぷりと入っていて具だくさん。出汁がきいていてこれもカレー丼によく合う。きゅうりのしば漬けはしっかりした塩味があり、たくあんの細切りは甘みのある味付け、この対照的な味わいが実にいい。しょっぱさの中の甘さは格別だ。

止まらないサービス!

黙々とカレー丼を食べていると、「サービスです」といって「寒天」と「オレンジ」を出してくれた。思わず「えっ?」と聞き返してしまった。
「ありがとうございます」とお礼をしつつ、ありがたくいただくことにした。

蕎麦屋に来て、カレー丼をいただき、食後に手作り寒天とオレンジとコーヒーをいただく。この止まらないサービスは私の人生において完全に初体験である。十分すぎるほどお腹が満たされた。
本日もご馳走様でした。帰り際に飴を一つもらい店を出た。
この貴重な体験をするには、「可祢井」に伺うしかない。池袋界隈まで来た際には立ち寄ってみてはどうだろう。

 

店名:可祢井 (カネイ)
住所:東京都豊島区千早1-25-1
営業時間:[月~土]11:30~15:00 17:00~20:30
定休日:日曜
アクセス:東京メトロ有楽町線「要町」駅 2番出口徒歩4分