ゆで太郎 築地2丁目店|東京都中央区(最寄り駅 東京メトロ有楽町線「新富町」駅)

私は今、出陣(手術)を控え、築地2丁目のタリーズで苦めのコーヒーフロートを飲み、精神を整えている。正直、手術は怖い。不安を打ち消すにはやはり「カレーライス」を食べるしかない!心を無にするためにスパイスがきいたカレーライスを食べて戦に備えるのだ。手術をする病院が築地ということもあり築地でカレー屋探し。立ち食いカレーの名店もあるが、昔から食べたいものを後に残す派なので今日も楽しみは取っておこう。そう、いつの日か訪れるその日まで…
築地といえば寿司か蕎麦のイメージがあるが、寿司屋にはカレーライスは無いし…じゃー、蕎麦屋か。そうだ!あそこならカレーがあるはず!「ゆで太郎築地2丁目店」に行ってみよう。

築地村の大衆店

実は、ここ何日か蕎麦屋にフラれ、蕎麦屋のカレーライスを食べられていない。ゆで太郎であれば手堅いかなという期待をこめての、ゆで太郎なのだ。この地域は魚河岸が有名だが、電通や朝日新聞社などの大手マスコミ企業が本社を置く。そのためマスコミ業界隈で通称「築地村」と呼ばれているのだ。元築地村の住人としては、潜入を試みたいが、まずは何より手術に備えてカレーを食べなければ!有楽町から歩いたので程よく腹も空いたし、胃の中のカレーライス用スペースはしっかり確保できている。


いざ、
「ゆで太郎築地2丁目店」に突入。中には築地村の住人以外と見受けられる人も多く、ソーシャルディスタンスが微妙な感じ。その辺が大衆蕎麦屋らしい。だがここで躊躇していては戦に臨めない。入り口右のいつもどおりの券売機には「カレーライス(460円)」とある。

ボタンを確認し、五百円玉を投入。チケットゲット!座る席を探しながら、厨房の店員にチケットを渡す。店内はなかなかの人員。ここは繁盛しているに違いない。このご時世で人員確保がきちんとできている。チケットの半券をもらい、見つけた立ち席を確保。水を用意し、待つこと5分。「38番、カレーライスの方!」と呼ばれカレーライスを取りに行く。

家庭の味

出て来たカレーライスに福神漬けがないのを確認し、席に戻る。出陣(手術)前にはふさわしいボリューム!ライスは150gか?ライスの隣には盛り沢山のルーが鎮座。やはりカレーライスには福神漬けがなくては。しかし席にはそれらしき容器が見当たらないぞ。周りを見渡し厨房そばの調味料エリアに容器を発見!カレーライスを静かに皿ごと持つ。
容器の蓋を開けると…おー!
福神漬けだ!しかも取り放題!!これは嬉しい!いつもなら近藤真彦さながらに福神漬けを大量に取るのだが、近くに店員がいるのでここは控えめに…(※近藤真彦さんはカレー好きだが、ご飯を福神漬けだらけにするので後輩からそれもはや福神漬けご飯じゃないすかと言われたことは有名な話)
これで体制は整った。席に戻り再びカレーと対峙。家庭で出されるカレーライスを想像させる様な黄色いルー。具の定番、玉ねぎ、にんじん、肉は一見みうけられない。まずはルーを一口。昼時のため、回転率を上げるためか、そんなに熱々ではない。味はまろやか。厳しい表現で言うとパンチがない。

福神漬けの存在意義

じんわりと辛さが広がる。二口目ルーをライスに乗せ食べてみる。うん、よいコラボレーションだ。ご飯も熱々でなく掻きこみやすい。食べやすい温度を徹底している。ここのカレーライスはご飯の甘さがあって、成立する味だ。しかし、カレーライスらしいスパイスのパンチは無い。平凡な味なので福神漬けの存在がありがたい。もしかしたら福神漬けをアクセントに加えることで完成するのかもしれない。甘辛、パリパリ。きっとこれはカレーライスの一部なのだ。もう少し掻き込んでみる。最初はわからなかったが、肉が確認できた。圧倒的な肉量だ。若干豚臭さはあるが、豚コマの良さがでている。正直、豚ブロックでおいしくないよりはよっぽどいい。あれは脂が臭くて食えたもんじゃないときがある。他に人参、玉ねぎが入っていることを確認。予想通りの味だが、全て食べやすい。出汁を入れているが、カツオ出汁が強いわけでもない。実に普通。もちろん好みはあるが、味の美味しさではなく、圧倒的な食べやすさがこのカレーの美味さだろう。こう言うカレーは誰にでも安心されるカレーだと思う。価値や基準は一般の美味いだけでは測りきれない受けの広さがこのカレーのよさなのだ。例えるなら特別美味しいわけじゃないけど通ってしまう街の中華的な存在。
受けの広さ、誰でも食べれると言う意味では評価は5段階で5。
私の評価としては、
おすすめ度:腹が減ったら、安くたくさん食べたい系
辛さ:2
後引き辛さ:3.5
付け合わせ 福神漬け:4
受けの広さ:5
カレーも完食したのでいざ出陣(手術)!
ご馳走様でした。

 

店名:ゆで太郎 築地2丁目店
住所:東京都中央区築地2-7-12
営業時間:7:00~22:00
定休日:年中無休
アクセス:東京メトロ有楽町線「新富町」駅より徒歩2分