能登治 (のとじ)|東京都港区(最寄り駅 JR線「新橋」駅)

今日はアポがあり新橋に来ている。朝食を抜いたため11時だが空腹になってしまった。ちょっと早いが食べてしまおうか。たしか近くに口コミでも評判がいい蕎麦屋があったな。「カレーライス」はあるだろうか。考えていると足が勝手に蕎麦屋の方向へ向かってしまう。JR新橋駅の南口改札を出て烏森口へ向かう。烏森口を出て新橋三丁目交差点まで直進。横断歩道を渡り左折し、俺のイタリアンを通り過ぎると安政から続く「能登治」がある。安政と言えば、安政の大獄、桜田門外の変、生麦事件など政府との争いが盛んな激動の時代だった。そんな激動の時代を超え、令和まで続く老舗の味とはどんなものだろうか。期待が膨らむ。

看板からして激動を乗り越えた貫禄を感じさせる。なかなか一見では入りづらいがこれは美味しい証拠だな。

清潔な店内でゆっくり

開店直後の午前11時。当たり前だが私以外の客はいない。貸し切りもいいじゃない。

古いながらも清潔感を感じる店内。老舗と謳い、汚い蕎麦屋は好きじゃないが、古くても清潔感があるところは好きだ。通された席に座り、メニューを確認する。ここは「カレーライス」はなく、代わりに「カレー丼」があるようだ。今日もカレー目当てに来たのだから「カレー丼(1,030円)」を注文する。5分ほど待つとカレー丼が出て来た。

プルプルカレー丼

おぼんにはカレー丼、お吸い物、小皿に入った漬物が乗せられている。カレー丼は見るからに具だくさん。よくある半透明のルーではなく、普通のカレーのような茶色をしている。いざ実食。

片栗粉を多めに入れているようでしっかりとしたプルプル感があり、出汁カレーではなく辛さ控えめのカレーのような味わい。シャキシャキとした玉ねぎの食感と、大きくカットされた豚肉は食べ応えがある。豚肉自体も旨味があり美味しい。

バランス型カレー丼

お吸い物は麩とネギが入っていて、鰹だしがきいている。なるほど!ここのカレー丼はお吸い物で全体のバランスを取っているのか。カレーに出汁をきかせていない分お吸い物で出汁をきかせてある。このバランスは結構好きかも知れない。大根の漬物は少し塩気があるが美味しい。これは自家製の様だ。たまにスーパーで売っているような漬物を出すとこなんかもあるが、人工甘味料の味がしたりで好きじゃない。漬物を食べると店の個性が分かるので漬物は自家製に限る!空腹だったこともあり、カレー丼を一気にかき込み完食。今日のカレー丼は老舗のこだわりを感じる一杯だった。とても美味しかった!
ご馳走様でした。

店名:能登治 (のとじ)
住所:東京都港区新橋3-7-5
営業時間:[月~金]11:00~20:00、[土・祝祭]11:00~15:00
定休日:
公式:http://shinbashi.notoji.jp/
アクセス:JR線「新橋」駅より徒歩5分