甲州屋|東京都豊島区(最寄り駅 東京メトロ 副都心線「雑司ケ谷」駅)

今日は雑司ヶ谷に来ているがそろそろ昼時で空腹になって来た。確か近くに蕎麦屋があったよな。と薄い記憶で駅の東側にある[東通り]へ向かう。

ミニストップが見えたらそこから60mくらい進むと左手に「甲州屋」の看板が見えた。そうそうここだ!少し奥まっているので気をつけないと通り過ぎてしまいそうだが。

カレーライスとカレー丼

入店し、通された席に座りメニューを確認すると「カレー丼」と「カレーライス」がある。値段はカレー丼が800円、カレーライスが700円。これは悩みどころ。悩んでいると隣の席の女性がカレーライスを注文していた。やはり蕎麦屋のカレーと言えばカレー丼なのでカレー丼にしよう!

店員を呼びカレー丼を注文。5分程すると先ほどカレーライスを注文した女性にカレーが運ばれてきた。見た感じ、カレー単品のみ。私のカレー丼はまだ出てこない。

文豪眠る霊園と怪談

カレー丼を待っている間に回想。
雑司ヶ谷と言えば、夏目漱石や、小泉八雲が眠る「雑司ヶ谷霊園」。小さい頃保育園で「耳なし芳一」や「ろくろ首」の紙芝居を先生が読んでくれたが、子供ながらに凄く怖かった。今でこそカレーの次に怪談が好きだが大人が話す怪談は独特の迫力があった。ちなみに夏目漱石は東京帝国大学で小泉八雲が退任した時の後任だった。なんだか縁が深いな。としみじみ。

和の極み

10分程して注文したカレー丼が運ばれてきた。お待ちかねのカレー丼は定食のようにお新香と味噌汁がついている。100円以上の違いは見た目でも明らか。ちょっと得した気分になった。まずはルーから頂く。ルーはぼってとしたとろみがついていて、にんにくの食欲をそそる香り、かつお出汁の香りが広がる。辛さは控えめの中辛。随分蕎麦屋のカレーを食べて来たがこの味わいは初めて。美味しい!具には、豚バラ、玉ねぎが入っている。いろどりの為かグリーンピースも入っている。ライスはふんわり炊かれていてあつあつ。

よく冷えた麦茶で一度熱さをリセット。お新香は蕪、キュウリにみじん切りの生姜が入っていて塩加減が程よく、さっぱりしていて美味しい。塩加減が絶妙なので、自家製かな。味噌汁はわかめ、ねぎ、蕪の葉が入っている。蕪の葉なんて珍しいが、お新香を作るときの余りを味噌汁入れている感じがする。こういうもったいない精神は日本らしくていいな。味わいながらぺろりと完食。

カレーライスとカレー丼の違い

食後店員にカレー丼と、カレーライスの違いを聞いてみた。カレーライスは塩で味を整えていて、カレー丼は出汁を煮詰めてコクを出しているのだとか。色もカレー丼の方が褐色が強いそうだ。ここまで丁寧に作り分けされていると食べる前に聞いておけばよかったなと思ったが、カレー丼を選んでよかった。職人のこだわりも聞けてすっかり店のファンになってしまった。
また是非来たい。
ご馳走様でした。

 

店名:甲州屋
住所:東京都豊島区南池袋3-24-16
営業時間:11:30~15:30、17:30~20:00
定休日:木曜日
アクセス:東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷」駅より徒歩2分