100時間カレーAMAZING 神田店|東京都千代田区(最寄り駅 JR「神田」駅)

商店街。最近の東京では、あまり見られなくなった景色。大型スーパーが街並みを大きく変え、複合施設が全く別の街並みに作り直す。その近所には、大型タワーマンションが立ち並ぶ。そんな街が、東京では当たり前になってきている。

便利は、昔懐かしい風景を奪ってしまったのかもしれない。そんな商店街。JR神田駅を降りると目の前に「神田駅西口商店街」が現れる。昔、懐かしい商店街というよりは、高カロリー高糖質の飲食店が、沢山、乱立している商店街なのだ。

サラリーマンの胃袋を掴むのは…

そんな神田西口商店街。神田駅からまっすぐ歩いて行くと、通りには、「鰻」「カツ丼」「インド料理」「鍋」…がっつり系パワフルなお店が目に飛び込んでくる。時間も丁度、ランチタイムだったこともあり、サラリーマン多数。

これは、人気が出る商店街だわと思いながら更に進むと、左側に「100時間カレー」の看板と「第4回神田カレーグランプリNo1」のセールス暖簾。

迷わず…というか?迷い過ぎ

100時間カレーAMAZING 神田店は、店頭に券売機が設置されている。ここで好みのカレーを選び、購入して、券を店の奥のキッチン前に持って行く。そんな流れ。しかし、この券売機。実は、苦手なのだ。んーどれにしようか?と選んでいると後ろに人が立ち並ぶ。そんな時は、いつも「先にどうぞ」と後ろの人に順番を譲る。こんな感じで3人、譲ってしまった。でも、流れというか?人気商品が、なんとなくだが分かってしまったのである。先に譲った全員が、チキンカツカレーを選んで購入。もしかして、1番人気は、チキンカツカレー?と思い、自分もチキンカツカレーを購入して、店に入り、奥の厨房へ向かうのだった。

神田カレーグランプリ第6回グランプリ受賞

ここでひとつ触れておかないといけない内容がある。「カレーの店舗数日本最大級!神田カレー街は欧風、インド、タイ、和風…なんでもありの、オリジナルカレーの宝庫」というキャッチコピーで「神田カレー街 公式ガイドブック2020」がある。こちらフリーで自由に持って帰れるのだ。食べ歩きスタンプラリー(2020年9月1日~12月末)もあるらしい。そして、神田カレーグランプリは、今年で10周年とのこと。そんな神田カレーグランプリに「100時間カレーAMAZING 神田店」は、第6回グランプリを受賞しているのだ。店内に入るとすぐ右側に賞状と盾が飾られている。

店内は狭い。セルフサービスが基本。

さて、話を店内に戻すと、店内は、カウンターだけ。基本がセルフサービスとなっている。券売機で、カレーを選び、カレーを購入し、店の奥にあるキッチン前まで行く。慣れてないとちょっと方法がわからず、迷ってしまうかもしれない。キッチン前で、購入した券を提出すると、「辛さ」を選べる。店員に、チキンカツカレーって人気ありますか?と聞くと、まあ、多いですよ。辛さについて聞いてみると、ミドルジャワ(中辛)が人気とのことなので、辛さは、ミドルジャワ(中辛)に。

深みたっぷり。100時間カレー

色は、黒光りしているようなカレー。複雑な味が、口の中、いっぱいに広がる。しかもこれは、あれだ!という感じではなく、全てが混ざりあった状態のカレーなのだ。スパイスというよりも、肉や野菜のエキスというか?煮込んで出た旨みというのが正しいのかもしれない。

メニューにも、書いてある。「100時間カレーができるまで」。この内容によれば、玉ねぎ、人参、にんにく、生姜、トマト、りんご、バナナ、マンゴー等の香味野菜と果物を飴色になるまでひたすら炒め、大量の牛を香草やセロリと一緒に時間をかけて煮込む。そこに牛の出汁を加えて更に煮込む。そして薬膳効果の高い20種類以上のスパイスを独自に調合したものを溶け込ませる。これを数日かけて冷温熟成させるとのこと。詳しく知りたい方は、お店のメニューにあるのでじっくり読むことをオススメしたい。

黒いカレー。そして、熱々のチキンカツ。

そんなじっくりと煮込んで冷温熟成させた「黒いカレー」。これに、大ぶりのチキンカツが乗る。このチキンカツは、熱々の状態なのだ。思わず「アチッ」となるくらいのレベルでチキンカツは、揚げたて。サクサクの衣と中のチキンのジューシーさが、たまらないのだ。そして、黒いカレーと混ぜて食べてみる。

チキンの肉汁が、ジュワーと広がる中、サクサクの衣と、深い味わいの100時間カレーが、絶妙のバランスなのだ。鼻から抜ける空気も舌から感じる味も、たまらない。ふとカウンターを見回すと、ソースが置いてある。ん?これは…カツにかけたりする?それともカレー?カレー専門店では、あまり見ないので少し謎だった。次回は、ソースをかけて?混ぜて?食べてみることにしたい。

気持ちの良い汗

「ミドルジャワ(中辛)」ということで、まあ、そんなに辛くはないだろうと思ってたが、カレー専門店の辛さは、ダイレクトに、辛い!となるものは、ほぼ無い。食べている最中、もしくは、少し時間が経った頃に、じんわりと辛さが広がる。「ミドルジャワ(中辛)」ということで、油断していたのかもしれないが、汗がじんわりとにじむ辛さ。しかも、店を出ると、残暑がキビしいこともあり、汗が止まらない。美味しいを存分に感じた汗は、気持ちの良い汗だったのだ。ごちそうさまでした。

店名:100時間カレーAMAZING 神田店
住所:東京都千代田区内神田2-9-11鉄鋼新聞第二ビル1F
営業時間:平日11時30分~21時30分、休日11時30分~21時
定休日:なし
公式:https://100hourscurry.jp/
アクセス:JR神田駅西口より徒歩4分、東京メトロ銀座線「神田」駅1番出口より徒歩5分